JXCDのときの車載映像が届き、後藤誠司選手のパイロットの様子をつぶさに見ることができました。トランスファーは4L、コーナー出口からトップスピードへの立ち上がりでは、タコメータは7000まで回っていますが、コーナリング中落ちて行っても3000回転を下回るのはたった一度でした。4速以上を使う機会は巡ってきません。
あ、後藤君でも送りハンドルでいなすことはやるんだなあと思いながらもコーナーごとの手さばきを追いかけていくと、あの早い動作の中で想像以上にシフトチェンジが丁寧だったというところが印象的です。その上でエスクードの動き。雨天気のウエット路面でイン側に浅めのクレバスがあったり、コーナーのど真ん中に穴が開いていたりのコースなので、TDAでの速度域とはまた違うのかもしれませんが、写真に切り出した瞬間のように、コーナー手前でノーズを切れ込ませていくシーンは車載ならではの挙動の様子を伝えてきます。
優勝戦前の川添君か誰かとの無線対話で「TDAのときより落ち着いとる」と、後藤君はつぶやいています。オルタネータの故障とヒューズ事件のあとの、バッテリーを積み替えたことによって、高回転がきちんと使えるようになったからでしょう。
この車載映像について、先日の宴会の席では、
「このコースとコンディションを実際に走ってみないと確かなことは語れないけれど、コーナーの入り口から出口までのステアリングさばきが脱出までに間に合わない状況を作り出していて、舵角修正が増えてしまっているのではないか?」
「サスペンションというよりもタイヤの性能が後藤君のドラテクについて行けない?」
「そもそもTA51Wのステアリングはこの頃のクロカン四駆特有のボール・ナット式だから、切り始めても遊びが大きくて、こういう速度域だと暴れてしまうんでしょう」
といった意見も出てきました。仮に川添君の車載映像を見ることができたとすると、ステアリング形式の違いも加わりやはり異なる捌き方をしているように感じています。とはいえここに後藤君のスタイルがあるわけですので、この持ち味は活かしてキレを鋭く研ぎ澄ますのが王道と思われます。
それにしても、後藤君のエスクードは外観にもそのシルエットを充分に残しながらダートラマシンとしての格好良さにこだわっていますが、車内のまとめ方もシンプルで、それでも煩雑さがない。島監督の車づくりに対する思い入れが感じ取れます。
取り急ぎエスクードはオルタネータなど各部の修理を開始していますが、次のモデファイの前に「セージ、お前は触るな」ステッカーを作成して、必要個所に貼る。という提案が出たかどうかは定かではありません。
少しは酒の肴になって良かったです
51系のステアリングさばきは遊びが大きく動画上遅れて見えるでしょうね
彼のステアリング操作も随分と早くなりましたが圧巻はフットワ-ク
そしてこちらが注文する走りのラインを次の段階には成立させる技術
あの場で己を高め感性を研ぎすましていく姿を目の当たりにしていると
こちらは是が非でも最善になるべく近い状態にエスク-ドをもっていってあげたくなる
技量はもう僕が教えることなんてないですね~~
でも勝つ為のプロセスや準備、対戦組み立てはまだまだ
そちらのお嬢さんが呟いた「ワイパ-の切れ具合凄い」
ダ-ト競技ならば撥水系新品交換当たり前!まして大雨予報と聞けば。。。
本人は前日に交換された事知らず
当日走って水はけ良いですねと感心しきり・・・・・ まだまだです(笑)
>遊びが大きく動画上遅れて見える
あーおそい、と切り返しているうちについカウンターが当たっちゃってとんでもない方向にすっ飛び始めるのをまたいなして・・・という一連の直結四駆の挙動を考えると、この切り出し画の直後にもそれがアウト側にふくらむという動きになっていくんです。が、当然のこと後藤君の脳か筋肉かはさておき、それがあることを判断してふくらませてコーナー出口へ持って行ってる。
その手順(まあ脳じゃないでしょう)の速さが、両手の仕事を見ていてすごいなと。そこにペダルワークが関わってくるのだから、もう絶対に脳じゃなくて筋肉反射だよね(本人に失礼な話だなあ)