Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

ダークサイドのR&B(richard & burns)

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イギリス情報部第七号の教育係という「なるほど!」なキャラであるグラハム・バーンズが、歴史の時系列ではなく登場順にみていくと柳恭平、火付けの柳といった活躍?を経ているわけですが、もともとはシャフトエンタープライズ・ジャパン企画七課長内海ことリチャード・王に端を発するのは、知っている人なら知っている有名な逸話です。

リチャード・王の、それまでになかった快活な悪役像を気に入った新谷かおるさんが、ゆうきまさみさんからキャラクターを譲渡され、より幅広い肉付けを行ったのが火付けの柳であり、柳恭平であり、グラハム・バーンズでした。

素材としてはリチャードと柳は別人なんですが、スターシステムなんざ知ったことかよと、「歴史の襞に現れ消える謎の男」と仮定し、バーンズ中佐が最初の人物だとした場合、90年代初頭に暗躍する火付けの柳は年齢上の矛盾が生じるけれど、弟子のジェームズ・ボンドだって日本人に化けたことがあるくらいだから、アンチエイジングとか冷凍睡眠とかも付け加えれば無理くり同一人物説も適うかもしれません。

そうして柳恭平を経て内海・リチャードへと変遷していくのは、その顛末が顛末なだけにちと殺伐感をぬぐえませんが、情報戦、商戦、F‐1、エアレースときてレイバーを扱うビジネスマンの側面は、やはりゆうきさんの種まきと、新谷さんの功労によるものでしょう。残念ながらゆうきさんはリチャード・王を死で幕引きさせ、新谷さんは自身が筆を折ってしまったため、これ以上の広がりはなさそうですが、どのキャラクターも魅力にあふれていることには変わりありません。

2 Responses

遅まきながら・・・(汗)

「まあ有名な話」を初めて知った私はもぐりです、はい。
こういう各作品を横断して登場するキャラがいるって事はそれだけ作品数が多いからの証左ですね。
しかしまあ、ちいとばかり筆を折るのが早過ぎませんかねえ(師匠を見習えとまでは言わんけど)

  • 創作意欲は旺盛だったと思われますが、如何せん長続きできなくなっていったというのは、性格なんでしょう。
    まあそれでもほったらかした作品が少ない点は、師匠よりマシなんじゃないかなあ。