それは理屈ではありますが、こんな人にこう言われちゃう側にとっては「やれるもんならやってみ?」としか聞こえないんですよ。ただ、言葉は記憶に残り琴線を揺さぶる。それが羨望の的として見ている相手ならばなおのことで、そこから出た言葉には少なからず期待を込めたくなるものです。
あえて狼駄さんのつぶやきをここに持ってきますが、これが言霊となって現実になるまで、実際にどれだけの努力が必要なことか。だからきっと多くの人々は「それは夢と願望であり夢を抱くことを妨げる理由は何もない」と思うのでしょう。
でも、僕にとっては彼はそうではない。エスクードのコミュニティーをいち早く立ち上げ、基盤を築いた人々の中で唯一、それを継続している。会ったこともないかの国の歴史上の人物なんかよりずっと、その言葉は重みをもって届くのです。
だから僕は、彼を時々冷徹に追い込むのです。9日に発売されたスーパースージーと、次号にわたって、ちょうど20年前、コンバーチブルに乗り始めた頃の記憶を呼び覚ましてもらった「帰郷」のことを書いてもらいました。E‐ACT設立前の彼とエスクードのエピソードです。彼の意志を眠らせないために。