「巣立ったかな」で書いた内容は7月の終わりの出来事で、そのあと台風がかすめて鈴鹿でバトルホークが40年ぶりに走った(走ってねーよ)早朝、我が家は盆に備えて墓掃除に赴くのですが、家族が出てくるのを待っていたら
「後ろー、うしろーっ!」
と、雫さんが玄関を施錠しながら言うのです。
何を言われたのかはすぐにわかったので、彼女のスマホで撮影したあと、一度戻って一眼レフをとって来てもらって、僕が撮りなおしたのが下の写真です。
アオバズクは夜明けの1時間前後と日没後1時間くらいが活発に活動するそうですから、なるほど午前5時ならそこにいますよね。
普段は、日中この場所には親鳥が巣の監視を兼ねて狩場としてとまっているのですが、おなか周りの羽毛のモフモフ感と、模様の出ていない様子。これはおそらく雛が成長してきた姿です(抱卵を終えた母鳥かもしれないけれど)
これだけ、もちろんそっと動いてますが撮影まで時間がかかっているのに、微動だにしない。警戒心が薄いから雛ではないかと。
なにしろこのあと小一時間、墓掃除をやって帰ってきてもまだそこにいるくらい、のほほんとしています。アオバズクは聴覚より視覚で周囲の情報を得るので、ヒトの形をまだ覚えきれていないのかも。
親鳥はこの通りシャープな模様が特徴。雛よりも一回り大きいです。さて一般的には卵を2~5個産むはずのアオバズクですが、他の雛は無事に育っているのかどうか。
すると午後になって、「玄関前の梅の木に来ているー」と雫さんが発見。だけどお腹のモフモフがいくらか模様を見せているではありませんか。
あーこれ、朝観察したやつとは別の個体だ。二羽目です。わずか3mほどの目と鼻の先で、「なんだおまえ?」といった目つきで、枝からは動かず首だけでこちらの動きを追いかけてきます。一羽目よりもさらに小さい。
一羽目と同じ木には親鳥もいたのですが、経験値を積んでいるのでこちらに気がつくとすぐに後方の森の中に飛び去ってしまいました。
ところがこのとき一羽目はまだ上の木の枝にいて、まったく飛ぼうとしません。いいよいいよ、好きなだけいていいからさ。