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  ~懲りない傾向~

重陽(ちょうよう)のあの日

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2012年のことですが、前日に福岡空港で借り受けたNC型のロードスターの屋根を開けて、阿蘇まで走って鹿児島や熊本のエスクード仲間と遊んでもらっていました。9月9日、陰陽道において陽の数の極とされる9が重なる「重陽」の日でした。考えてみると、僕がスズキエスクード以外のクルマを運転するのは極めて稀なことで、1989年以降他社のクルマを所有もしていません。雫さんと霙の日産、霰のハスラーは僕の所有じゃありませんし。

これ(他社のクルマを知らない)も雷蔵七不思議のひとつなのですが、それを破ることができたのは、ウエストウインの島社長のはからいによって、NCをレンタカーとして提供していただけたからでした。いやもちろん「レンタカー何にします?」「そんなのエスクードに決まってるでしょ」「あー、エスクード無いって」といったやり取りの末、モデル末期とはいえ卸したての26キロしか走っていないロードスターなんて、出来すぎでした。

「陽の気が強すぎるのは凶事」とも言われる重陽の迷信よりも、陽の気の重なりによって大勢の人々に出会えたことの方が、この日を象徴していました。阿蘇の大観峰からは遠く大分のくじゅう連山も遠望できていたと記憶していますが、この「くじゅう」は九重じゃなくて「久住」山の連峰というところが、後で知るお話。