5型のエスクードのカタログには、少年を冒険に誘う父親の図式といったスチルが使われています。まるで昔のハムのCMを彷彿とさせるイメージですが、まさか今現在のエディターが、当時の「わんぱくでもいい・・・」の、あれを参考にしたわけではないだろうと思いますけど、逆説的に言ったらその頃と何一つものの考え方が変わっていないステレオタイプな構図でしかありません。
一方、クロスアドベンチャーの方だと、若者の男女で構成しており、ターゲットをより若い世代に変えていることは伺えます。
しかしなんだね、独身ならいざ知らず、所帯持ちの新車購入時に、奥方だとか母親だとかの姿を微塵も見せない、君は留守番してなさいと言わんばかりのカタログというのは、やはり顧客不在の発想です。いや別に家庭内でのおとーちゃんの決定権が強く復権していれば問題ないんでしょうけどね。
ところがです。オージーの発想はそうでもない。スズキ・オーストラリアのグランドビターラは、親子3人と、ペットの豚(ぶ・・・ぶた?)が、5型を使い倒しているのです。いやー、どこらへんまでウソついているんだ? とは思うものの、こっちのほうがずっと微笑ましいし、笑って許せるじゃありませんか。以前、よそのメーカーのクルマが冒険テイストと道具感覚を前面に押し出したCFでうまくいってましたが、そういうのはよそでやってもらっていればいいんだよなーと感じるし、4型で肩すかしをくらわしたインディー・ジョーンズのような宣伝投資よりも絶対にこっちの方が良いです。
売る気がないのは今に始まったわけでもなく。
TA01Wに乗ってたときから、1度も“新型”エスクードの案内が来たことないですよ。
ワゴンRやスイフトは頻繁に来ますが(笑)
あー、案内が来るだけいいじゃないですか。
うちみたいなド田舎だと、どこのメーカーのディーラーからも来ないよー。
ニケさんがある出先の駐車場に車を停めると、エクストレイルだか、RAV4だか助手席から女性が走り降りてきて、「この車何て言う車ですか」、「かっこいい」って声掛けられたそうです。
その話を聞いてとても嬉しかったのです。車の認知度が低いのは仰せの通りです。
だけど少数派でもパッと見かっこいいって思う人がいるんだって事が。
熊本の若者は四駆に乗る人が多いんです。九州の他の県にはない現象だと思います。だけどそのほとんどはランクルとジムニーです。そしてオフはやらない。ファッションで乗ってるんですね。
それもアリなのかな・・・。
ちょっとちょっと、助手席から走ってまで出てきて、ということは、その車に乗っていた運転席の人にしてみたら
「ええーっ?」
てな展開ですよねえ(彼氏でないことを祈るばかりだ。もし彼氏だったら、いや女友達でも、その女性に説得してもらってエスクードに乗り換えていただきましょう)
今や実用性に振って四駆に乗っている人のほうが、全国的にマイノリティだと思います。熊本の人々がファッションで、と解析することもないんですよ。