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  ~懲りない傾向~

謎のG-Force

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国連G対策センター所属のゴジラ迎撃専門軍事組織「G-Force」は事実上の多国籍軍として、1992年の未来人侵略以降に組織されているようで、対G兵器の開発期間も含めて94年に本格稼働開始していたようです(ゴジラvsメカゴジラが93年末から94年初頭にかけての上映)。彼らの飛躍的な科学技術は、未来人侵略時に出現したメカキングギドラの残骸を回収し、23世紀のメカトロニクスその他のテクノロジーを手に入れることができたからと言われていますが、ここに謎の一つが存在します。

メカギドラは92年の対ゴジラ戦でゴジラと互角に戦いながらも破壊され、小笠原海溝に沈没したものがサルベージされています。海溝での沈没深度は明らかにされていませんが、小笠原海溝は最大深度で9000mを越えるところです。運よく途中の崖に出も引っかかっていたとして、これをどうやってサルベージしたのか。

G-Forceは防衛庁(当時)から護衛艦や潜水艦の提供も受けていたようですが、それだけではなく、メカゴジラの機体そのものに応用されたスーパーX2の装甲やファイアーミラーコートの実例をみるように、実はスーパーX2そのものの貸与も得ていたのではないか。メカギドラのメカ部分だけでも相当な質量なので、まともに回収するとなれば洋上プラットホームが必要ですが、それを建造し曳航する期間が見当たらない。

ということは、それに匹敵する多目的艦艇を現地に向かわせたことになるわけで、それがSX2なのではないかと。陸上自衛隊は対ビオランテ戦以降三番機の開発に踏み切っていることだし、二番機は修理して払下げしたのでしよう。ただしSX2には潜航能力は備わっているのですが、限界深度が1000mしかないのが別の問題です。

ひとまず回収成功したメカギドラから技術流用して建造されたのがガルーダと言われていますが、これ自体が既にスーパーX3のテストベッドと言ってもいいでしょう。陸自が自ら予算を割かず、G-Forceで作ってデータ取りしてくれるんだから、SX2提供しても割に合うはずです。ところが機動性はともかく火力搭載量で設計に不具合があり、この機体はいきなりお払い箱になってしまいました。

それにしてもここから2号機体を全く別アプローチで建造する手間暇も予算も、あらゆる意味で対ゴジラのためなら度外視できるという、バブル経済末期の決済というのは怖いものです。そればかりか全長84mにも達するガルーダがペイロード不足というのに、この後に登場するスーパーX3はわずか38.4mしかない。もっともガルーダの全長に関しては、ハイパワーメーサービームキャノンの砲身が加わっているからなのですが、そこを除外してもいったいG-Forceはどれほどの武器搭載をボーダーラインとしていたのか、度外視にもほどがあるというものです。

こうして開発されるのがメカゴジラで、ゴジラを威嚇し攻撃するコンセプトから、ゴジラ同様のフォルムが必要となったようですが、初期計画では複数機体の合体による構成案があったとか。それは次期対G機体であるMOGERAで実用化されますが、この設計思想があったからこそ、多少の改良でガルーダをバックパックとしてドッキングさせるスーパーメカゴジラ化が可能だったと思われます。しかしそれ以前に、全高120m、15万tものメカゴジラが自力で飛行できるというところが理解を越えた謎。

だいたい、基になったメカギドラは胴体と首の一本と翼と足の一部が機械化されたサイボーグなのですけど、そもそも制御すべき身体構造が違いすぎる。これをベースにゴジラ型ロボットを作ってしまう20世紀の科学技術も馬鹿にしたものではなくて、さらにメカギドラとは別系統のスーパーXシリーズが培った技術も投入しているわけですから、実はこうした努力が23世紀の科学力に貢献しているとしか言いようがないでしょう。

惜しむらくはG-Forceはそこそこ善戦したと思うのですが所詮は一時的な国連指揮下の多国籍組織。ゴジラ出現が一部の例外を除いてほぼアジアというか日本に特化している現状から、いつまでも各国が対G予算を割いてくれるわけでもなく、自然消滅して防衛省による特生自衛隊にとって代わられ、三式機龍に主力を奪われていくのでした。この特生自衛隊もその後は地球防衛軍に編入されているかもしれません。ひょっとすると、この地球防衛軍が、最初の謎にかかわっているような気がします。

同軍の切り札は新造された海底軍艦新・轟天でしたが、初代轟天はその数十年前にも存在しておりゴジラと戦闘を繰り広げ、撃退に成功しています。ということは、スーパーX2以前から、人類にはメカギドラを引き揚げ可能な大深度潜航対応艦があったとも考えられます。ただし轟天の潜航可能深度は不明ではあります。

さて、なんだって突然、こんなことを書いているのかというと、これだけの総力戦に臨むこととなった94年の対ゴジラ戦で、ゴジラが日本上陸したのが6月27日なんですって。

うーむ。ゴジラを全シリーズつなげようとするのが無理なんですが、結局は海底軍艦初代轟天が一番強かったんじゃないのか?

 

2 Responses

メカキングギドラは、確か身長140m、翼長150m、体重7万tでしたね。確かにそんなもの一体どうやって引き上げたのか、全く謎ですね。
G-フォース以前に、民間企業だが丸友商事がインファント等で巨大なモスラの卵を日本まで曳航しようとしたが、一体どうやって海まで運んだのか、どうやって船に積み込んだのか分かりません。

G-フォースは自衛隊から兵器のみではなく、人員も多く移籍していますね。特殊戦略作戦室の黒木特佐のみ、移籍しませんでした。(コロコロコミック掲載のコミカライズでは、移籍していました)

スーパーXⅡは大阪での市街戦でゴジラに撃破されましたから、あれの設計を参考に、特殊な潜水艦が開発されたのでしょうか。それがメカギドラ引き上げに使われたのかな。

轟天が登場するのは「海底軍艦」「惑星大戦争」「ゴジラFINAL Wars」ですが、実はすべて未見です。写真では何度も見ているのですが、あれは日本の特撮史に残る傑作メカだと思いますね。当初「ゴジラVSデストロイア」で登場させる計画があったらしいです。

メカゴジラにしても、MOGERAにしても、実際に開発するには幾らかかったのかな。それがいずれも失敗しても平気なG-フォースの財源って、どうなっているのでしょうね。

  • メカギドラのサルベージは全身ではなく首だけだったんじゃないでしょうか。
    僕の部下がウルトラスーパーなセンスオブワンダー推理をぶちかましてくれました。

    「とてつもなく強靭な、大林組が宇宙エレベーターに使いたがるくらい優秀なワイヤーを2万メートルくらい使って、同じくらい強靭な巨大釣り針を作って、重しを加えて海溝に沈めて釣り上げたんですよ、きっと」

    俺、もうこれでいいと思います。

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