その高さがシンボルとして扱われ、札幌市に所在する藻岩山は5月31日に記念日を持っています。札幌振興公社が運営する「札幌もいわ山ロープウェイ」が制定者で、翌日に藻岩山の山開きも行われるという時節に合わせてPRイベントも展開するそうです。なんといっても藻岩山から見おろす札幌市の夜景は、函館市に並んで絶景の眺めです。とか言いながら、僕がそれを見てきたのは2003年のことで、かなり疎遠にしてしまっています。
近年の脳内藻岩山イメージは、FM放送のMRSこと藻岩山ラジオ局。原作漫画の連載はもうすぐ10年になりますが、アニメ版、ドラマ版も後追いで制作されるなど人気を獲得していると思います。残念ながら双方、原作ストックの関係から短い話数で完結してしまいましたが、奇しくも引き起ってしまった北海道胆振東部地震がいずれの連載・番組でも扱われ、自分でも経験した東日本大震災で、ラジオ放送にずいぶん助けられたことを思い出します。
「波よ聞いてくれ」には破天荒さやキレの良いハチャメチャさがまず出てくるのですが、レコーディングディレクターが風の音を録りに行く藻岩山眼下の風景、地震の影響で札幌の停電が描かれた藻岩山からの闇夜とそこに放たれる電波に乗った声など、印象に残るシーンがあります。アイヌの人々はインカルシペヌプリと呼び、その眺望を活かした見張り台として歴史を刻んだほど、都市部(現代の)と近接した立地は、うちの裏山に位置する天狗の森ともよく似た親近感があります。
札幌に在住していた時代は、藻岩山に登ったことがありますが、近年札幌に赴く機会も激減したこともあり、もう30年くらい行っていませんが、頂上からの景色はよく覚えています。
「波よ聞いてくれ」は、ラジオが舞台の面白さもあり、アニメ、ドラマとも続編を期待していますが、ハードル高そうですね…。
停電時の瑞穂の「こんなに星空がきれいだったんだ」というセリフ、実際のブラックアウト時に、十勝でも自分自身が実感したことでした。
入院中、スマホ経由でAmazonprimeの各種番組を観ていましたが、ラジオ放送を上手く取り込んでいるなあと思ったのは「仮面ライダークウガ」でした。DJから緊急速報まで、音声だけでバックグラウンドを効果的に支えてます。
病室にいても同じように、世界をつないでくれるツールだとあらためて感じました。
そんなわけで、これより
退院します。