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  ~懲りない傾向~

We are the SHAFT!

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こんな古い話題は「パトレイバーの日」でもなければ使おうとも思わないし、この暑い盛りに15か所ものマンホールの蓋を巡って歩いていられるかよ(笑) の本音と建前で、通りすがりの1個だけ見てきました。

イングラムやグリフォンなどのデザインよりも、なんだろうねこの凝りようはと思っちゃうわけです。

茨城県土浦市が機動警察パトレイバーとのコラボレーション企画を始めたきっかけは「ウィキペディアの『土浦市』の項に書いてありました」(市の職員が実際にそう言った)という、シャフトエンタープライズ・ジャパン土浦研究所で規格外レイバー・グリフォンが開発された設定に基づきます(ウィキの土浦の項にはそこまで書いてありません)。

おぉ、と目から鱗な着眼ですが、シャフトですよシャフト。爪楊枝からスペースシャトルまで取り扱う多国籍企業体。それが表の社会の顔であると同時に、裏の顔ではかなりの犯罪ケースにかかわりを持つ。パトレイバー世界においてはバリバリの悪役であり、グリフォンもまたその裏の顔が開発したヒールロボットなわけです。

これをものともせず逆の発想で地域おこしの素材にしてしまい、ひいてはイングラムも特車2課も取り込んでしまった土浦市のものの考え方は凄いなあと思います。市の財政的にそれはなかろうと考えながらも、この調子で水郷公園あたりにグリフォンの設定寸サイズの立像なんか作っちゃったらもうあきれてものも言えない感情うっちゃらかして、褒めたたえたいと言いたくなります(言ってるし)。というわけで本日8月10日は「パトレイバーの日」、本年は同作35周年。

すずかぜいたる

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立秋です。どこの何が「涼風」なんだという陽気ですが、暦の上では夏が過ぎ去っていく風情です。

立秋と同時に残暑という風情が読み込まれているのは、現代のこの環境あることを予見しての先達の知恵なのかもしれません。半世紀ほど前だったら、「30℃って冗談じゃないぞ」と取り沙汰されていたのですから。

 

TOKYO WARの暑かった夏

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『機動警察パトレイバー2 the Movie』の封切りは、1993年8月7日の真夏のさ中で、僕は汗だくになって近場の駐車場から土浦市内の映画館に駆け込んでいました。本当に真夏日だったかどうかは覚えていませんが、古びた映画館の冷房がなかなか効き目を発揮せず、入館した時間がちょうど、南雲しのぶさんの「どけえぇぇぇっ!」の声が聞こえていたあたりで(聞こえちゃうんだもんなあ)、ちょっと暑いよと感じるロビーでしばし待たされていました。

『パト2』はご存じのように、2002年2月の東京を舞台にした映画です。防音のいい加減な映画館の扉を隔てて、真夏と真冬が入れ替わる。前評判は高かったはずですが、客はまばらで、どこでも好きな席に座れやという回の上映(まだシネコンシステムではなかった)。まあ仕事をさぼって観ていたわけですが、あれから30年が経って、映画を観た土浦の街がパトレイバーで街おこしをやっているのはなんとも数奇な因果に思えます。

街の何か所かに、パトレイバーデザインのマンホール(の蓋)が設置されており、まだ見物してもいませんけど、イングラムやグリフォンやその他のレイバーがそこにいるらしい。昔販売されていたスーパーファミコンの『機動警察パトレイバー』によれば、『パト2』にも登場していた警視庁捜査課の松井孝弘刑事は、土浦市の出身という設定があります。パト企画を繰り出している土浦市役所の人々は、きっと知らないでしょう。

「デキる猫は今日も憂鬱」を観逃してユーウツ

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なんか先月からアニメ化され放送が始まっていたとか(単行本の帯に書いてあっただろうに)。ところがうちのテレビで呼び出せる番組表の、どのチャンネルにも「デキる猫は今日も憂鬱」は出てきません。

なんでだばかやろーっっ、と調べ直したらBS‐TBSの深夜枠だった。もう四話終わってた。なんだとこのやろーっっっ、ですよ。

そしたら霰が

「Amazonprimeなら第1話だけ会員特典で無料視聴できるよ」

と教えてくれたので観てみました。しかし観ちゃったら続きが観たくなるじゃないですか!(二話以降はDアニメで有料←契約すりゃ良いじゃん)

 

この漫画はずいぶん前に風花さんから勧められて「『ねこまた』に続いて別の猫マンガが読みたい」と言う家内に買って預けたままでした。たぶん四話くらいなら単行本二冊目は消化していないとは思うけど。

さてどうする、ソフトが出たらどうする?

飛行機だけでこのページ数

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前作「新谷かおるARTWORKS」は、新谷作品世界をほぼ網羅しての272ページでしたが、今回はその中の航空機だけに絞っても272ページまとめてしまうという破天荒ぶりです。

漫画からのページ抜き取りで枚数を稼いでいるとはいえ、出てくる機種数だけでもとてつもない。本人曰く「塵も積もれば」の画業生活があふれ出てきます。

出たての頃の画風では、このような画集を発表できたとは考えにくい。亡くなられた奥方との二人三脚で登場人物の画力が大幅に向上したことは、少なからず要素を持っているはず。

おそらく奥方の看病と残り時間を過ごすために、漫画家としての休業を決意されたのだと思いますが、こんな手法で新しい切り口を見せてくれるなら、引き続き二輪・四輪で272ページを繰り出してほしいところです。

されど我が友我が故郷

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Amazonprimeで配信開始された「シン・仮面ライダー」をしみじみと観直したら、映画館ではサソリオーグ、ハチオーグの二幕目のあたりは寝こけていたことを思い知らされました。

いろいろと知っている景色が舞台になっている中、神栖の須田浜にある桟橋が最も馴染みがあります。つくばーど®ではSレイドの第一回目の出題地になっています。

最後の最後で登場する「新しいサイクロン」、シンサイクロンは、これだけのためにプロップを作ってロケやってグリーンバックもやってという熱の入れようでしたが、「13人の仮面ライダー」編の象徴的な締めくくりシーンでもあり、それだけの価値があったと。

で、この橋って、SSレイドに出題されていた?(違ってても別にいいんですけどね)

管理職のウルトラマン

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管理職でウルトラマンを書いたとき、シリーズで初めて防衛チームの隊長がウルトラマンとして戦う(МACの隊長とか、メビウスでゾフィーと邂逅融合した隊長とか、副隊長だけどネクサスになったとかいう部分は忘れろと)と突っ込みを入れています。この表記はどうやら発表資料を咀嚼したニュース側の短絡らしく、正確には「シリーズで初めて防衛チームの隊長が主人公」と解釈しなくてはいけないようです。

隊長が主人公でイコール「ウルトラマン」。という部分もアピールポイントには違いありませんが、主人公ヒルマ・ゲントさんは1993年生まれの齢30にして隊長。これは歴代ウルトラの防衛組織内で最も若い隊長の一人です。彼以前の若手隊長が誰かというのはまあまあのトリビアで、大河内神平(誰だかわかります?)Mydo隊長が32歳でした。隊長といえばムラマツ、キリヤマ名管理職がいますが、どちらも36歳と38歳です。しかし真の最年少リーダーはチームUの尾崎杏奈22歳。

特殊怪獣対応分遣隊「SKaRD」は、「ウルトラマンZ」以来の対怪獣兵器となる巨大ロボを運用しますが、いよいよゴジラ型(というか、名前から察するにアーストロン型)巨大兵器という意匠を持ってきました。昨今、航空機や戦車型のライドメカは玩具としての魅力が無くなってしまった感があります。ウルトラにおいても、玩具は成りきり体感ものが主流になって久しいです。移動指揮車も出ますが外観は普通のワンボックスというのが哀しい。

そしてゲント隊長が変身するウルトラマンブレーザー。巨大楕円銀河М421からやってきたらしいですが、ブレーザーというのは同銀河中心に位置する大質量ブラックホールがエネルギー源となって輝くクェーサーのことです。なんだか進化の途上の光の巨人なのか、妙な原始人的挙動と荒っぽい肉弾戦が特徴。シュワッチでもデュワでもない雄たけびも意表をついてますが、過去のウルトラ企画に、原始人的宇宙人(「ウルトラ7」のことではなく)というボツ設定があったような・・・

還暦の超人

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連載は少し前に遡りますが、なぜ今「8マンvsサイボーグ009」なんだろうと思ったら、この単行本発売が「8マン」連載から60年めの節目だったと。

原作者同士が「幻魔大戦問題」で仲たがいした時代はもう過去のことのようです。8マン自身もどちらかと言えば不遇の作品でしたから、フラストレーションをひとまとめにして回収してくれた感があります。

この漫画に関して脚本を書いた七月鏡一さんは、二十年近く前に8マンそのものの続編にあたる「8マン インフィニティ」の原作も手掛けていました。平井和正さんとの親交も厚かったそうですが、009世界との融合をうまく構成し、「8マンとしての大団円」も描いています。

なんだっけか、デビルマンとコラボさせた馬鹿アニメ企画がありましたが、それよりずっとましな009でもあります。

なんだよジブリの奴ら印刷代も無いのかよ

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などと空賊連合に云われていそうです。

製作委員会システムではなく多分ほぼ自腹で作った映画のようですから、真っ先に削るのは広報・宣伝費でしょう。そこを逆手にとっての、パンフレットもすぐには出しませんよという秘匿性の裏側にあるものは、ポルコ・ロッソ風に言わせれば「俺は俺の稼ぎでしか飛ばねえよ」なのかもしれません。

遡れば『天空の城ラピュタ』のときに「人生で最高に引退したい気分」、『紅の豚』で「アニメはもうおしまい」、『もののけ姫』の際に「100年に一度の決意。これを最後に引退」、『千と千尋の神隠し』において「引退してシニアジブリを立ち上げる」、『ハウルの動く城』でも「ここ数年で最高の辞めどき」、『崖の上のポニョ』に至って「体力的にも本作が最後の長編になるだろう」と言い続け、前作『風立ちぬ』の口上が「出来は上々で申し分のない引退のチャンス」と、まあまあオオカミじじいを続けてきた監督ですが、それから10年経ちました。なんかこう、主人公に感情移入しにくさを感じたのだけれど、こういうこと(観に行く予定の人は見ない方がいいよ)だったかららしいです。

「これって、描きたいことだけ描きなぐってあとはもうこれでいいやっ。てシーンを繋いだ感がありありだなあ。その気持ちはわかるけどね」

と、霰は申しております。

なんと言いますか、エールを贈るのだとしたら、次は「なあに軽いもんよ」とか「尻の毛まで抜かれて鼻血もでねぇ」などと照れ笑いしてほしいところです。

紅の翼 の日

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7月18日は、誰もそんなこと言ってませんが「紅の翼」の日なのです。見ての通りの「マジンガーZ対デビルマン」が1973年のこの日に封切られ、元祖かどうかは定かでないですが、紅の翼と呼ばれるジェットスクランダーが登場しました。奇しくもデビルマンの飛行能力であるデビルウイングも、紅で色付けされています。映画自体、画期的な企画でした(でも12月発売の50周年超合金魂は買わないけどね←高くって買えんわ)

さてこの日から数えて19年後の1992年7月18日。大恐慌時代のアドリア海を飛び回る「ただの豚ではない豚人間」の映画が封切られました。賞金稼ぎポルコ・ロッソが操縦するサボイアS.21試作戦闘飛行艇は、まさしく紅の翼です。だって「飛行艇時代」でも修理明けのときにそう言ってるもん。そんな理屈で、同じ日付で紅の翼が三つも飛んでるんですから、この日は誰が何と言おうと「紅の翼」の日なのです。あー、異論は認めます。