Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

今夜は月が細い 注意されたし

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今宵7月9日も月齢3で空に月はありませんが、このお話は来月3日の月齢28の夕刻となります。この1日、土浦市の安藤真理子市長が会見で発言した内容によると、8月3日夕、市内の亀城公園前にTNG版98式イングラムを持ってきてデッキアップと関連イベントを行うと、ことしの土浦キララまつりのプログラムが明らかにされました。もうすっかり機動警察パトレイバーで街おこしを定番にしてしまいました。でも篠原重工の特機研究所はつくばにあるんですけど。

キララまつりの頃って硬式高校野球県大会が土浦でも開かれるし、混雑必至で通行規制もありそうでクルマじゃ近寄れなさそう。といって暑いさなかを土浦駅から亀城公園なんかまで歩くのもいやだなあってことで、逡巡しております。

Do you have any holidays in July?

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七夕が過ぎて夏の扉は全開放です。今週末に海の日の重なる連休が巡ってくるのはありがたいことですが、「何それどこの国の話?」というご多忙の方もいらっしゃることと思われます。お察しいたします。

お休みのあるなしに関わらず暑さは右肩上がりの時期です。夏の日差しは嬉しいものですが油断もならないリスクと背中合わせ。夏バテ要因の蓄積もこれからです。元気よく夏を乗り切れますようご祈念いたします。

 

Starsihp‐銀河の波を蹴って

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1984年の七夕の日、『SF新世紀レンズマン』が封切られました。原作者であるE・E・スミスの小説は1937年に始まっているので、アニメ映画で40年と言ってもまだまだ過去に遡れる古典スペースオペラの代表作です。でも第一作から100年は経っていないので、H・G・ウェルズの「宇宙戦争」(1898)よりはずっと新しいSF活劇に属すると言えるでしょう。映画はレンズマンの能力を偶発的に受け継いでしまった主人公キムボール・キニスンの成長と活躍の物語。

80年代のアニメ世界では旧日本海軍の戦艦型宇宙戦艦が飛んでいたし、機動宇宙服とも言うべきロボットがビームライフルを撃ちまくっていたし、戦闘機に手足が生え人型に変形までするのがエポックの時代。古典とは言いながらも「レンズマン」には「それらとは一線を画す真新しさ」が求められていたと思われ、合体や変形が常識の巨大ロボ市場に切り込むにはなかなかハンディキャップがあったのではないかと感じます。

実際にこの映画の興行収益は12億円程度でしたから、大ヒットには遠かったのですが、この年の10月になるとテレビアニメ化されるという幸運も舞い込み、上記のSFメカニックとは確かに一線を画した宇宙船やパワーローダー(これはエイリアン2よりも早かった)が玩具化されるまでに至りました。

法と正義の執行者として、与えられたレンズの力を行使し無敵ではないけれど卓越した能力を発揮するレンズマン。なぜレンズ?とも思わされるのですが、1930年代にあっては、紀元前から存在したという研磨された水晶などは、未知の領域にイメージを跳ばせるアイテムだったのかもしれません。むしろレンズそのものは意外に真新しいアイテムで、銀河パトロール、銀河文明、宇宙海賊といったキーワードの方こそが古典化していく要素なのかもしれません。

「変身っ」の日

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1971年7月3日のこと、ショッカーはメキシコで戦果を挙げていた改造人間サボテグロンを日本に派遣し、仮面ライダー抹殺をもくろむのですが、このとき仮面ライダー本郷猛はそのショッカーヨーロッパ支部の動きを察知して既に国内にいない。しかし組織内では二人目のバッタ型改造人間が脱走した状況が周知されていたので、サボテグロンの派遣はこの二人目を誘き出すことが目的だったようです。ここから両者の裏のかき合いが展開するのだけれどそれはさておき。

「変身」というプロセスは本郷猛も行っていたわけですが、仮面ライダーの醍醐味であるにもかかわらず子供が真似しにくく、ここに大きな梃入れがなされ、掛け声とともにポーズを決めてスイッチを起動させるというエポックが追加されました。もちろん彼よりも先にスペクトルマンこと蒲生譲二がやっていた「ネビュラ71、変身願います」と叫んで認証を取りつける姿もポージングの一つですが、社会は一文字隼人に「変身」のパイオニア的位置づけを与えたようです。

この瞬間、仮面ライダーが2人いる、という斬新な設定も誕生し、それぞれが世界のどこかで離ればなれながらも通じ合い共闘する展開が、「変身」にとどまらず仮面ライダーの存在を深めたのだと思われます。これもウルトラマンを呼び戻しに来たゾフィーがいるんですけど、ある意味押しのけられています。奇しくも新ウルトラマンを助けにウルトラセブンがやって来るのは、「魔人サボテグロンの襲来」の翌月のことでした。仮面ライダー二号、偉大な功績者です。

その夏が巡ってきた

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2019年の今頃でしたが、「STANDARDBLUE」という海洋冒険漫画のことを書いていました。あれから5年経って、現実の世の中もこの漫画の舞台である2024年になってしまいました。98年に初出しされたこの物語は前回感想を述べたとおり、紛争もビーム兵器も戦闘ロボも出てこない、出す必然性の無いフォーマットの中で、海洋環境と深海作業で父を失った娘にだけ的を絞り、近未来の日常とSF世界を淡々と描いているところが好きなのです。

余談から書いてしまうと、本筋とは関係ありませんが冒頭で航空機が不時着水し沈没する場面が出てきて、主人公の少女もここで多少活躍しますが、犠牲者ゼロで避難成功するという、なんだか予言めいた2024年パートにもなってしまいました。主人公は海で父親を亡くした境遇から、海難に敏感で自ら救助に飛び込んでいく経験も思慮もへったくれも無い性格ですが、その行動が亡くした父親と、確執を持つ母親との対話につながっていきます。

物語は父親への慕情との決別、母親との相互理解を得て大団円を迎えます。そこに至る本編最大の海難に対して、経験値の浅い彼女が救助をやってのけるくだりは、まあその直後の自分自身が生還するお話を立てないといけないので突っ込みどころであってもスルーしますが、それからさらに数年後の彼女も手短に描かれており、現在でもまだ見ぬ近未来の大団円というところが、この先何度も読み返していける楽しみを内包しています。

あら「GUN」違い

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バンダイナムコグループが大阪万博に出展するということで、横浜で一部失笑を買った(と思っているのは僕だけです)あの設定寸大・・・実物大って書く人がたくさんいるけどさ、実物大の本物どこにあるんだよ?・・・のガンダムの装甲などを再利用して再びアピールしようということで。三月に「ガンヘッドを万博に」的なことを書きなぐりましたが、よもや「ガン違い」でホントの話になるとは思いもしませんでしたよ。←褒めてません

良くも悪くも巨大ロボは日本のアニメ特撮のお家芸ですが、その大半は戦闘兵器であって、そのドラマ上では被害も犠牲も出している。それを棚上げして夢中になった10代を過ごしてきた自分が言えた義理ではありませんが、そういうものを軸にして未来を模索しようって、もう詭弁でしかないじゃないですか。

百歩譲ってもみたんですけど、お家芸と言われながら「ガンダムしか無いの?」。スケールなんかどうでもいい話で、7~8mくらいの立像で充分で、古今東西の巨大ロボミニレプリカをどんどん立てたらどうなんです?

と毒を吐いたら

「そんなことしたら鉄面党が強奪に来てめちゃくちゃになるわ」

「篠原AVねらいで黒いレイバーが襲ってくるでしょ」

我が家では打てば響くようなダメ出しをくらってますが、鉄面党と黒いレイバーってところに世代間ギャップを感じるよなあ。

 

夢は君の武器のはずだよ

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搭乗者が乗り込み操作できるAV98式イングラム。TNG宣伝に使われたデッキアップモデルは、デッキアップするだけのしろものでしたが、ロボットベンチャーのMOVeLOTが手掛けているイングラムは上半身だけに絞りながらもテスト機としての操縦をシミュレーションし体感できるようです。現時点での話ですが足がついていない・・・ということは、新山下で大仰な興行をやったモビルスーツとそう違わない気もするのですが。

双腕のモーションコントロールは、ここまでのロボット開発技術で現実的なものとなっているけれど、股間から爪先までの全関節を駆動させて屈伸したり歩いたり体さばきや諸々の動作を操縦席でこなすという行為は、レバーだとかペダルだとかが何対必要で、駆動系の出力をどのように変化させ伝達し動かすのか。という大変興味深いシークエンスの塊です。同時に、長年の巨大人型機械の操縦方法を具現化するのは大変なことだと思います。

このイングラムがそこまで見越して最終ステージを目指していることは大いに期待しちゃいます。

世はなべて3分の1

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とか言いながら、全然3分割できていません(縦方向ならできているけど)

サイクロン、シン・サイクロンと撮影場所を変えてきたわけですがゴルドダッシュが届くのを忘れていました。梅雨入りしてしまえば屋外で撮るのが難しくなっちゃうぞと、陽射しのあるときに汗だらだらでやってます。あー・・・「ピーカン不許可」の方がタイトルにふさわしかったかもしれない。

ゴルドダッシュは仮面ライダーガッチャードのマシンですが、なんとまあ1100のアフリカツインをいじっているのです。80年代のダカールラリーを思い出すものの、近場に砂漠も砂丘も無いよ。でも褐色の背景とか、見上げたら青空とか、思い立ったら諦めがつかないダメな性分。なのに阿字ヶ浦の砂浜まで行くのがめんどくさい。といういい加減な根性で撮ってきたのですが、それっぽく見せるために周囲を広く写し込めない事情が、なべて3分の1にできなかった理由です。

 

ほーらやっぱりだ

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前二作と同様の272ページを三本目では「バイクとクルマ」か「銃火器」でやるんじゃないか? とか言っていたらば、やっぱり出ましたよ「コンバットグラフティ」。銃火器を扱いたかったのか女性キャラを引き立てたかったのか(やろー共も出てますけど)という構成で、宇宙ものSFに扱われる光線銃は除外され、リアルガンシリーズのオンパレードです。ただ個人的には航空機戦闘機ほどの魅力を感じません。クレオパトラD.C.や砂の薔薇やクリスティーンファン向けか。

これを三作目に持ってきた意図には、ある程度の失速も読んでのことのような気がします。このあとにバイクだけで272ページやるとか、クルマだけで272ページが控えているのが透けて見えるもの。

こいつ!違うぞ!

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先日、別記事で「在りし日の144分の1ガンダムでも見ている気分」と書いた矢先に、そのフォルムを再現した同スケールものが発売されることになったそうです。なぜ先日のフジミ模型のエスクードでガンダムかというと左の写真のようなわけで、成形された本体パーツは真っ白だったんです。この胴体だけでも下地処理の後白、青、赤、黄色など多色塗分けをしなくてはならなかった。ガンダムについては「うへー・・・あれをリバイバルするのか―」と思っちゃうじゃないですか。

そしたらこいつ、パーツ割は全く違うぞ! の新規設計。しかも色プラでニッパーなしでランナーから切り離せて、ほぼ接着剤要らずのスナップフィット。これが45年培った技術の惜しみない投入とのことですが、何がすごいって、旧キットと同じ価格に消費税が加算されるだけ。小売価格も惜しみないのです。それでもっ、なんかこれ昔のを作って苦労して塗った経験から言わせてもらうと、まったく納得できないもやもやなキットなんですよ。