Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

またもや盛岡タッチアンドゴー

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fukuda-611北上市でタッチアンドゴーのはずだったのに、仕事を増やされて結局盛岡まで走って北上経由の基地帰還となりました。

今回はのんびり外食している時間的余裕がないので、朝イチで福田パン頼み。朝用と昼用を買い込み、仕事先はどこだよばかやろー!とメモを見たら盛岡ではなく滝沢市じゃありませんか。

だったら口頭で盛岡なんて言うんじゃねーっ

↑ 最初にメモを確認しないやつが悪い。

ちゃぐちゃぐすると、滝沢方面に走れば走るほど沿道に人だかりが目立ち始め、これがどんどん多くなる。なんだろなー?と首をかしげながら進んでいったら、遂に立ち寄り地点まで2キロくらいの交差点で警官に停止を求められ、通せんぼです。

「すみませーん。これからここをチャグチャグ馬コが通りますので、15分ばかり待っていただくことになります」

と言われては素直に待つしかないなと思った瞬間、待つよと思っているのに

「お急ぎのようですからここからUターンして国道に戻ってください」

などとぬかしやがるので、そりゃおかしいだろう。ここを通るというルートをUターンさせたらかえって邪魔になっちゃうだろ? 進行方向には馬っこは行かないのだから通せんぼ自体変だろ? というか、こっちを進ませないのに対向車線の連中こそ勝手にどんどんUターンしてるのはどういうことなんだよ・・・

とは言わずに、待つと言ったのだから俺はここで待つのだよ。と宣言して、実はかなり特等席で地元の催事を見物することとなりました。

ところが、すぐ後ろに停車した車両の人が地元の偉い人なのか、「なんで止めるんだ。急ぐんだ」とかなんとかごねて詰め寄っている。が、若い警官はなぜか「Uターンして国道に」とは言わず、こんどはこちらに「どうぞ行ってください」と言うので、「やだね。15分待てと言われたのだから待つし、そもそも目の前の信号が赤だぜ」で、後ろはさらにいらいら。しかし右折レーンはバリケードでふさがれているので追い越しても行けない状況。さらに後ろはいらいら。

その横をお馬さんたちがちゃぐちゃぐと音を立てながら行進していくのでした。馬上からは手なんか振ってもらっちゃったので、そりゃもう手を振り返しです。

結局、15分のところを3分にまけてあげて立ち寄り先に向かうのでした。あー、大人げない・・・

週末の偶然

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レノン土曜日の朝一番でカラマツの森の中にある喫茶店に出かけ、ジョン・レノンの遺品を眺めていて、そこに添えられている煙草のパッケージから、ああそういえば「彼」もジョのファンだったっけなと思い出しました。

その有名なパッケージデザインの呼び名をハンドルネームに用い、その煙草そのものを愛煙することで、「彼」はジョンが過ごした避暑地の時間を共有していたのでしょう。

思い出しておきながら言うのもなんですが、気が付けば10年、「彼」と会っていない。僕がぷらすBLUEを手に入れたのと同じころ、同年式のアルファロメオのスパイダーに乗り始めたというので~なんかもうこのあたりでかなり趣味的に差がある~、足利で落ち合って榛名山まで連れ立って走ったのが、その10年前のことでした。

スパイダーと、一緒に所有していたNA型ロードスターを今どうしているのかは知りません。職場で使っていた1600ノマドは、ずいぶん前に廃車されたと聞いています。が、縁があれば再会もあるだろうし、なければ10年の歳月は記憶にとどまるのみ。「彼」との間には常に「偶然」というファクターが介在するので、それ以上の踏み込みはしないのです。

 

「僕は直接面識はないのですが」

喫茶店の主人がつぶやきました。

 「僕の友人の知人の方です。白いユーノスロードスターの・・・」

意外なところで、意外な人から思いもよらない言葉を聞くこととなったのは、もちろん偶然。土曜日の町は閑散としているけれど、日曜日には色とりどり、数百台のロードスターで賑わうイベント前日に訪れたのも偶然です。「彼」ともそのうち、また会うことは叶うでしょう。

 

春の海

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洋上ひねもす~とつぶやきたくなるほど穏やかな水平線です。

リアスの海と違って、浜通りの海岸線は横一直線の景色。襲ってきた津波に対抗するように、これもまた横一直線に、延々と防波堤が築かれ、グランドラインだと水平線が見えないところが増えてきました。ここでは防風林の植樹も行われていて、いずれ防波堤も見えなくなるでしょう。

洋上風力いや、それがどうこうという話ではなく。多重防御は必要なことで、むしろ防波堤だけで次の津波が完全に防げれば、その方がいいのです。

ただ、海への視線を遠ざけることは、別の意味で好ましくない。風景を眺めることは想像力につながり、様々なイマジネーションが時間を経てテクノロジーに結実することもある。5000キロワットを発電する風車が洋上に浮いているなんて、子供の頃は想像未来技術の域でした。

 

 

古木との再会

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釜石線岩手軽便鉄道の駅として設置された綾織駅が、国鉄路線としてスタートしたのがちょうど80年前。この駅に初めて訪れたのが、無人駅化された直後の、その年の5月でした。乗り鉄でも撮り鉄でもなかったので、夜通し車を走らせて北上江釣子インターから山越えして遠野盆地に入り、明け方ここへたどり着いたのでした。あやおり、という旧村名のひびきだけにつられてやってきたけれど、それを示すものと言ったら駅くらいしかないというわけで、出迎えてくれたのが齢経た桜の木です。

綾織当時すでに齢経ていた桜は、まあもう無いだろうと33年ぶりに立ち寄ったら、さすがに勢いは衰えたようでしたが、まだ健在でした。正確な樹齢は知りませんが、ひょっとすると国鉄駅となった頃にはもうここにあったのではないか。あとで聞いたら樹齢はわかりませんでしたが、やはりテングス病にかかり危険な状態だったものを手入れされて持ち直し、切り倒されずに済んだということでした。うん、それはちょっとうれしい。だけど満開になる前だったのは、うまくいかないものです。

R283綾織とは近所にある光明寺に伝わる、天女が舞い降りて織り込んだという伝えのある曼荼羅に由来するそうで、境内の桜は見事な満開でしたが、日暮れてしまって写真は撮れず。来週こっちに来る予定はないし、遠野の花見はタイミングが合いません。この界隈は国道沿いの自転車道に連なる並木道の方が有名。昔は連休明けてからが満開のピークでしたが、ことしはもう見ごろになっているはず。ここに至る花巻はピークを過ぎており、遠野より東の三陸沿岸はほぼシーズン終了しています。

満開を集めて白き最上川

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最上川左岸とりあえず最上川左岸の堤防の上なんですが、川面と桜を同時には写せないほど河川敷が広くて、この場所からは川そのものすら目視できません。でもこの桜並木の花の密度は惚れ惚れするほど見事です。にもかかわらず車にピンを寄せてしまったため、背景ぼけぼけです。もっと絞らなくちゃだめですね。

遅まきな花見

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蔵王と桜仙台では忙しさにかまけてまともに桜を眺めることができませんでしたが、隣町の川崎町へ出かけるとまだまだ満開の名残に間に合いました。

という割には桜を撮っていませんが。これは陣取った場所のミスで、山陰になっていていつまでたっても朝日が差し込んでこないのです。ここより500m左に移動すると、午前8時の時点で桜の木々に光が当たっていました。

そういう場所は当然、地元ナンバーの人々が三脚と望遠レンズで砲台を築き、蔵王の山々をねらっています。が、この人たちがまたいい歳して素行が悪い。平気で安全柵を乗り越えていくしくわえたばこを捨てるし冷えたからってその場で〇〇しちゃうし。高級車で乗り付けて高級カメラ並べてそれかよ。

こいのぼりこちらはどうにかこうにか光がさしてきたところで撮るものを撮って撤収。釜房ダム管理所の近くに戻ると、こいのぼりが掲揚されておりましたよ。

我が家では縁のない風物になりましたが、これを見ると桜餅から柏餅に季節が変わるなあと感じます(いや食い物はもののたとえね)

封印の足跡

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石巻にて

なんか封印されてる・・・

手触り

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sgm公然と触れるおしり。

まあそれはそれで怪しい行動に見えるんでしょうけどね。

巣鴨の町をそぞろ歩いていたころ、入った喫茶店や定食屋で少年チャンピオンに連載されていた「すくらっぷ・ブック」を読みふけっていました。「ウッド・ノート」が描かれたころまで、ここの商店街には『うっど(WOOD)』という名のレストランがあって、ハンバーグのデミグラソースが日本一と思えるほどうまかった。小山田いくさんとは何の関連もありませんが、お互いに若かったのだなあ。

彼ら兄弟の漫画のデビューと駆け出し作品というのは、僕の東京下宿時代の記憶に焼き付いていて、そういうのを懐かしく回顧しちゃうとろくなことがないと言い聞かせたほうがいいのかもしれないほど、いつの間にか自分も歳くっちゃったのかと思わされます。

すがもんのおしりなんかは、僕にとっては「土ころび」っぽく見えましたが、今もあるのかどうかは知りませんし、そんなものができていたことを知ったのも、町を離れてから何十年も経っていて、同時に今日からは随分前のことです(写真は2009年ごろのもの)

いずれにしても、小山田さんに合掌。享年五十九は若すぎだなあ。

 

 

 

陸(おか)に上がってるけど三倍速い?河童(後篇)

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kappa5午前中は暖かだったものの、昼過ぎからしぐれそうな雲行きと肌寒い風が吹いてきたので、コーヒーでも飲んで暖をとろうと、駅前に出ていた喫茶店の看板を思い出し、移動するとこんな品書きが。

・・・おい、要するにどうちがうんだこれ

(どうもそれぞれ異なるラテアートになっているらしい)

kappa0ジョッキパフェというのは、たぶん我々みたいなおっさんには手に負えない体に悪いやつなんだろうなあ(あとで写真を見て、手を出してはならんと確信)。しかしそのわりには鍋焼きうどんだけそのまんま直球勝負しています。この肌寒さなら鍋焼きかなと店内に入ろうとした

そのとき!

kappa2なんとも怪しい河童が現れ店じまいを始めるではありませんか!

しまった! こっちの動きに感づかれたぞと駆け寄ると、向こうは僕のことなんか覚えちゃいないでしょうけど、ずーっと昔、駅前通りのとあるビルの二階で喫茶店を開いていたあの人によく似ているではありませんか。実に三十年前、何度かコーヒーを飲み、軽食を食いに入った店でしたが、現在はその建物には店の看板がなくなっていました。

kappaつい捕獲のことを忘れて昔の店のことを尋ねたら、河童おやじの方も意表を突かれたのか素に戻って「いまこっちでやってるんですよー」と普通の日本語で対話できてしまいました。

が、河童おやじはすぐに我に返り、午後三時で閉店の旨を告げするっと消えてしまったのです。追いかけて店に飛び込んだものの店内はもぬけの殻。むむっ、速い! そういえば緑でなくピンクの体をしていたし・・・

柳田國男さんが遠野物語に様々な怪異をまとめた遠野にはいまでも、得体の知れない物の怪がいるのかもしれませんが、いやいやいや・・・これってそういうのじゃないだろー、こんなんでいいのか遠野の怪異!

と、あっけにとられはしたのですが、久々に立ち寄った遠野は期待を裏切りません。

陸(おか)に上がってるけど三倍速い?河童(前篇)

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kappa3岩手県遠野市のダウンタウンのある一角に、河童の手配書が出回っているのを見ました。その手配書についてはまあいろいろあるので写真を撮ったけれどここにあげるわけにはいきませんが、だいたいこんな感じで、面白おかしく客をかどわかすらしい。飲食代金のつり銭が三百円だった場合「三百万円」と言って手渡す古典的手法から、「かっぱにちわ」「さよならっぱ」などと岩手県では聞いたこともない方言でコミュニケーションをとっています。

kappa4手配書曰く『遠野駅周辺に出没し目障りである』『ときにはトピア(市役所が臨時入居しているショッピングセンター)や銀行、ホームセンターにも現れる』『訳の解らない河童語(あれか)で巧みに挨拶してくる』『釣銭の金額の最後に≪万円≫をつけて喜ぶ(あれだな)』『≪メタボ≫なので汗をかきやすい。ラーメン好きで有る』

早速、正規の規定にのっとって捕獲せねばなるまいと思い許可証を・・・

ああっ、これ今月末で期限切れるじゃん!

kappa1ただこの許可証は更新が可能らしく、五年にわたって更新するとゴールドカードに格上げされるようです。駅前の物産センターで買い物をする際、割引も利くようになるとか(五年も先の話かい)

などと駅前で張り込んでいると、まさしく目つきの悪い河童がいらっしゃるのですが、全然人相が違う。そうこうしているうちに昼時が過ぎ、おやつの時間が近づいてくるのでした・・・

 

なんかいいのかなあ、こんなんで「つづく」にしちゃって・・・