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  ~懲りない傾向~

続 謎のTB1号カタパルト

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例によって、あのディアなんとかの第2号を買い求め、サンダーバードの映像を見ていて、日本語版サブタイトルにうたわれているほどにはジェットモグラタンク(こういう呼び方は60年代にリアルタイムで見ていた人の、雑誌から刷り込まれた記号)は活躍していないことを再認識しました。

しかしそれどころではない、見慣れた光景の死角を見つけて愕然とするのでした。

まず、前回のこのお話と、その挿絵を踏まえて、TB1号の発射サイロでの打ち上げの瞬間。格納庫から降りてきて、機体は90度回転し直立しています。

ここからどかーんと打ち上げられ、トレーシー邸前面のプールから弾道軌道まで上昇していく1号ですが、なんということか、機体正面がまたもや90度回転して、「格納庫状態」と同じ向きで地上に出現しているのです。

可変翼の張り出し部分が干渉しないように、プールの開口部にあわせて機体を回転させていた・・・というサイロ内での解釈は、ものの見事に打ち砕かれてしまいました。そんなばかな! つまりやっぱり、見栄えだけのシークエンスだったのか・・・ と、頭を抱えてしまいます。

それからもう一点、長年首をかしげていることに、打ち上げられるまでの1号というのは、銀色に輝く機体にしか見えないのですが、これが水平飛行に移るあたりから救助現場着、その場を離床するまでは、黒々とした機体に変貌するのです。なぜなんだろう、打ち上げの際に「煤ける」のか、弾道飛行中に塗装が焼けてしまうのか。その割にはノーズコーンの赤はそのままだし、THUNDERBIRD1のマーキングは剥げてもいないという・・・