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  ~懲りない傾向~

一周回ってきた因果な一品

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Twitterの世界でなにげに見かけてしまった、スズキエスクードのミニカー。たいていの人ならば、

「どこに目をつけてるんだ!これがエスクードなものかっ」

と一蹴するでしょう。

まあ実際そうなんですが、この黄色の四駆のミニカー、90年代にも「審議以前の問題ですよね?」と話題に乗っていたことがありました。当時はそれでも、海外物の情報も少なかったこともあって、四角いヘッドライトのジムニーってあるのか? いやジムニーにしてはボンネット長すぎるなどと、割と困惑しながらも「これは違うよ」と、エスクードではないという結論に至ったのです。要するに昔の中国製製品なんてものは、それがジムニーの間違いだったとしても、技術的にレベルが低くてジムニーとさえ言いにくいのでした。

30年も経って、再びこれと巡り合うとは因果なものです。今ならさしずめ「これこそが次期モデルの理想形」などと言われちゃうのかもしれません。が、そういう期待感もこれにはないでしょう。話は跳びますが、かつてはイギリス版のエブリイ、キャリイに「RASCAL」と名付けて販売したメーカーもあって、うちのエスクードに付けられた愛称の原典はそれか? という誤解を招いたこともありました。逆に「そんな名前のスズキ車があるのか!」とびっくりしたものですが。

そんなわけで比較してみれば一目瞭然で、そもそもエスクードのフェンダーは初代、二代目にわたって前後ともブリスタータイプであり、この時点で「別の車種」と判断できるのです。四角いヘッドライトといっても、エスクードのそれは歴代、純粋な正方形でも長方形でもありません。しかし知らない人たちには知らない情報。それが知らないままに流布され拡散されてしまうのは、情報過多の時代になっても変わらないようです。だけどまだ売ってんのね(販売メーカーには現在、ラインナップはありません)