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  ~懲りない傾向~

これもまた40年 と 15年

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例によってロボノイド(未来少年コナン)の背丈には及びませんが、ダンバインやイングラムの全高を大幅に下げてきたスコープドッグは、同時に量産兵器と工業製品の姿をこれでもかというほど突き詰め、テレビアニメーションの巨大ロボットものに大きな楔を打ち込んだと言えるでしょう。ここまで来ると、もうロボットではなく装甲強化服の色合いの方が強いような気もしますが、胸部内に操縦席があるので強化服でもない。1983年はロボットの道具・兵器観が水平展開した頃です。

スコープドッグさえ、この年の秋に登場するモト・スピード・ジャケット(機甲創世記モスピーダ)にサイズ的記録を譲ることになりますが、あちらは純然たる強化服扱いなので、ロボットものという括りで考えると、「装甲騎兵ボトムズ」には爪ロボ(新造人間キャシャーン)やザク(機動戦士ガンダム)を経た量産機という概念を主役格に持ち上げた発想の頂点への到達かもしれません。スコープドッグの3m台には飛影(忍者戦士飛影)や龍神丸(魔神英雄伝ワタル)などもありますが、前者は自律型ロボで対象外、後者は操縦型ですが「魔神」でちょっと異なります。しかしモスピーダよりもあとに2mサイズの光武二式(サクラ大戦)が、ボトムズ世界のアーマードトルーパーに近い存在として現れるようです。

は? ロボノイドどうすんだって?

3日後に出てきますのであしからず。

もう一点、ただしこれは自律型ロボットなので今やっている?操縦型ロボシリーズには入れないのですが、15年前の4月2日に、フォンブレイバ-と名付けられたガラケー携帯電話が変形する、つまり変形前は手のひらに収まってしまう優れものが登場します。「ケータイ捜査官7」には、あの当時でないとできなかった、折りたたみ型携帯電話に手足が生えるばかりかオプションのブースターフォンと合体までするという、近未来技術の可能性てんこ盛りな番組でした。

手のひらサイズと言ったら「ゴールドライタン」の方がずっと小さいんですが、「7」はそれをアニメではなくプロップとCGを駆使した特撮で描いたところがエポックでした。僕の友人にはわざわざ電話のキャリアをスポンサー会社に乗り換え、フォンブレイバ-7と同型のケータイを購入し、さらに限定で販売されていた「手足パーツ」を買い求めて「7」に仕立てて常用していた人がいます。