Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

風知草

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今から思えば、7月のはじめに姿を現したところから、このアオバズクの一家は何かを伝えに来ていたのかもしれません。「ズク」と名がついていますがこの鳥は正確には「フクロウ」の仲間。古来、日本では「不苦労(苦労しない)」「福来郎(福が来る)」「福籠(福が籠もる)」「福路(幸福な人生)」といった縁起の良いたとえに用いられ、海外でも「知恵」「時」などの神の使いとも神そのものとも云われてきました。

二羽目、三羽目を立て続けに見かけた8月3日、霰から唐突に二度目が来る親父の一番長い日を持ち出されたのは、つまりそういうことなのか。二度目、というのは、昨年秋すでに霙から同じようなことを言われているからです(どちらもめでたい話ですがおめでたのことじゃないからな)。いやぁ、拒否する理由もないんだけどさ、落ち着き払ってもいられない。さすが雫さんは「嫁に来た」という実績なのか平気な顔です。

折から風、季節はゆっくり通り過ぎてゆく。夢に迷い続けていいじゃない。

「『どこの馬の骨ともわからン奴に大事な娘がやれると思うか!味噌汁で顔洗って出直してこい』って私も一度言いたい」

と、友人は励ましてくれますが、もう会って対話しちゃったので、なーんも言えません。ともあれアオバズクには来年も渡ってきてほしいです。