4型へのマイナーチェンジに比べたら、きわめて分かりやすいマイナーチェンジが施された5型。グリルデザインやヘッドライト周り、バンパー形状を変えるのは常套手段。しかし今回は、以前から議論の的であった、スペアタイヤの廃止と代替策としてのパンク修理キット搭載が現実となりました。もう後ろ姿では何の車かわかんなくなってしまうかも。同時にクロスアドベンチャーもリリースです。例によってカタログモデルはモノグレード。5MTか4ATの選択は可能ですが、鳴り物入りで搭載されたESPは今回もオプションに。それだけセンターデフの性能に自信のアピールをしているということでしょう。
しかし荒野でも大地でもどこへでも入り込めるような論調で、自動車の性能を語るコピーは良くない。この辺は扱いが難しいところなのですが、三代目が入っていけるオフロードの度合いを考えれば、いささか誇大広告です。
クロスアドベンチャーは、フロントグリルがメッキ仕様の差別化を図っていますが、これはいずれアクセサリーリストから取り寄せ可能になってしまう? 電動サンルーフとルーフレール、ルーフエンドスポイラーが特別装備として取り付けられており、ESPも標準装備です。しかしあれほど言っているのに(誰に?)、タイヤ・ホイールは18インチ。ここもエスクードの正確設定を矯正する意味では、もはや正論になってしまった感があります。エンジェルアイ付きのフォグランプも流行・・・流行なのか? これはむしろ6年や7年は遅れているような気がします。撥水シートは、よほどメーカーが気に入っているのか生地が安いのか、特別仕様。でも、こんなものは標準化してしまってもいいと思います。あとはステアリングやシフトノブなどが専用品。
車両本体価格(消費税抜き)は5MT車で199万円、4AT車で209万円、クロスアドベンチャーが224万円と、買得感をクロスアドベンチャーに見出そうとしています。以前も書いたことがありますが、89年式の1600ヘリーハンセン5MTが、乗り出し265万円だったことを思うと、なんなんだろうこの価格破壊はと思わされます。
さて注目のバックスタイルのすっきりしたこと。スペアタイヤとホイール、取付ブラケットなどを排除することで、憶測として20キロくらいは軽量化されたでしょうか。この数字はカタログスペックには現れませんから、カタログ上の燃費なども変化していません。でもそれだけ軽くなるとしたら、ちょっとした改良扱いなのかも。 空きスペースには、皮肉にも待望のナンバープレートがバンパー下から引っ越してきました。
これで当たり前のステーションワゴンタイプのSUVに転向ながら、後ろ側のアングルは微妙に向上して・・・いませんでした。
「これですっきりした」「こんなのはいやだ」という賛否両論はあると思います。がしかし、これだけやっても「バックドアが横開きのままで不便だ」と、早くも言われているのが哀しい現実。さらに、「それだったらオプションでタイヤ背負えるようにしてナンバープレートを左横に移設できるような設定を」と考えたくなる人もいることでしょう。ところが、現在の法規制によって、それは認可が降りないそうです。なんで? と聞いたところ、ナンバープレートに死角を生じさせる障害物を作ってはならないそうで、この場合、スペアタイヤがそれに相当してしまうようです。
リアスタイルがすっきりしすぎたためか、現行ユーザーの多くが嫌がって外しているSマークが、バックドアのど真ん中にも付きました。おお、皮肉というかなんというか。これもあっさり外されちゃうのでしょうけど、外したら取り付け位置決め用の穴が空いているくらいのお茶目をしてもいいんじゃないでしょうか(でもきっと両面粘着テープ付け)
何に対して満を持したか捉え方は様々ですが、エスクードはようやくクロカン四駆という呪縛から解き放たれたのかもしれません。売れなきゃ話にならないのです。そのための不要なものを廃止したということは、メーカーもそういう判断を下したということでしょう。その体内にどれだけ優れた質実剛健の素地を残していようとも、見てくれがクロカン四駆の名残では時代遅れなのだと。これで売れなかったら、まあ恥の上塗りでもあるわけですが、誕生25年目にむけて、エスクードはこのカタチで突き進むこととなりました。そこは、否定してはならない。それが時代の趨勢だからです。重ねて言いますが、売れなければ喧嘩にもならないのです。
だけどね、これだけオフロード性能を煽っていながら、スペアタイヤの無い心細さというのは、逆に売りにくいんじゃないかなあ。ましてや「全車スペアタイヤに代わって応急修理セットを積んでいます」けど、「バーストなど修理対応できない場合があります」という二律背反の表記は失笑ものです。それ以上に、なんだかよくわからないほど小さな写真で応急修理セットを掲載している姿勢は、クレーム対策でしかないのでは?
もー、前から見たらアウ○ランダーにしか見えない(もう笑うしかない)
テンパーでもいいから、荷台の隅に積めばいいのに。どうせ荷台が狭いと言われるのだから・・・。
今の荷台、TA01Wから比べたら広すぎて、持て余し気味(笑)
少し前のセドリックやグロリアのグリルっぽくも感じました。
衝突安全基準の向上でバンパーの形状を変えて、その部分を目立たなくさせようという方式ですかね。
どんなクリニックをしているのかわかりませんが、国と客の言うことに振り回されすぎです。
おいらはCR-Vかよ!と思っちゃいました。
特にバンパーデザイン。
グリルもホンダっぽいし。
それにしても、WEBカタログで色が切り替わってるのか判然としない様なカラバリは一体…。
ならいっそ、白かグレーだけでいいよ、と。
そして、またしてもMTにはESP装着不可、か…。
今時、値段でMT選ぶ奴居るのかよー!(怒)
いやー、ESPってあってもなくてもどうでもいい装備だと思いますよ。
車体色然り、用途に伴うアピール然り、ほんとにどこを見て営業企画しているのかと思います。
テンパーでもスペアタイヤ載っけてくれと言う意見に同意です。バースト対応不能もありますが、一度パンク修理キットを使ってしまうと、そのタイヤは修理不能のゴミになり新品買う羽目に。ちっともエコじゃないです。
リヤゲートへのスペアタイヤとナンバープレートの同居は、同じような車幅のRAV4が実現しているので、規制があってもレイアウトの工夫で行けそうなんですけどね。
だから17インチ標準なんてやめれって言っているのに、限定車じゃ18って、流行に流されすぎです。
三代目が登場する以前から、「今どきタイヤを背中に背負っているのは時代遅れ」と書き立てていたクルマ雑誌がいけない。それを鵜呑みにした読者の層がいたことも問題でしたが、だったら鉄ちんホイールを黄色に塗ったりせず「エスクードはスペアタイヤも他のタイヤと同規格同銘柄」と売り込んで、7万円くらい高く設定しても良かったと思います。
カタログこっちもようやく手に入りました・・・
11日発売にも関わらず、ギリギリでのカタログ入荷って
ディ-ラ-の販売方針にも呆れます・・・
しかたないか?屋台柱のワゴンRの新型が10月デビュ-だから、皆ソッチ優先。。
でもデザインとか何だかんだ言っても売れなくなっちゃ~廃止ですから(汗)
手を加えて世に売り出す我々側にもセンスがより求められますね・・・
(あ!俺センス無いんだっけ)
人の口に戸は立たないというか、昨今はメーカー発表よりも早く、個人ブログでリークされてしまう世の中ですが、それでも頑なに当日まで鍵のかかった引き出しに保管というお店もあれば、前日ようやく届くところもあり、リークの元となるような事前配布のところもある。
この車が営業サイドで重宝がられる存在なのかそうでないのかは、それで推し量れますが、時期的にいまさら試乗車を置いても・・・とは思われていそうですね。
昨日会社近くのアリーナ店
で、ミイラ男みたいにグルグル巻きのラッピング状態で置いてあったのは此奴か?
悪そうな顔だこと…。
首都圏は現車をすぐに確認できそうで羨ましいです。
こっちは当分現物にはお目にかかれそうもないなー。
スペアタイヤは背負わせるべきです(-_-メ)
ECO問題や実際の使用率の低さもありますが、やはり見た目も重要ではないでしょうか(-_-)
フロントなんざぁT社N社H社それぞれにも見えまさぁね(-_-)
こういう仕様でも認定を出してしまう国のやり方にも問題ありです。
タイヤの影で視認できないナンバープレートは不許可って、難癖もいいところだよなあ。
もっと言うと、
ホイールはアクセラ。ハッチはフォレスター。
何作りたい?
これで売れたら、ちょっと笑うしかない^^;
デザイン部門の分業化が弊害を生んでいるのかな。昔は一人で一台まるごと任されていたそうですが。
誇大広告といえば、エクストレイルのほうが誤解を招きそうですが。。。
しかし、他社さんと同じ土俵に上がっても勝ち目ないよなぁ~
そこらへんが、メーカー内でのスキルなんでしょうけど、売りたい国は日本じゃないしってことで、向こうじゃこういうのがもてはやされるのかも。
すっきりはしていると思います確かに。エスクード絡み20年の私が言いますが…「や・だ」
背面にタイヤ背負ってなきゃ嫌っ!ナニその商用バンみたいなオケツ(泣)
でも世間じゃこういうのを望んでたわけで、いざ出てきたら「げげっ」てなもんです。
昨日の夕方、会社近くのアリーナ店
で、「展示用車ではございませんので…」拝ませてもらえませんでした。
明日14日の大安で納車らしく、近寄らせてもくれやせん。純白のカバーは花嫁衣裳か?経帷子にしか見えないのは僻みじゃないよ。
ま、『蓼食う虫も好き好き』ということですかねェ。
因みに、「カタログは…」「ございません!」だって。
首都圏だって、こんなもんスよ(嗚呼、情けなや)
へー・・・ つまりユーザー登録第1号か、それに限りなく近い1台だったわけですね。それほどのセキュリティとサービスをやるんだ。
って、そっちのほうに関心が行っちゃいましたよ。
ひとえに迷走ですよね。
外観より先にてこ入れするべきは、4ATではないかと思うのですが。
モデルライフが長いが故に、法規に振り回されている感が強いですが、
残念ながらスズキというメーカーは小型車・普通車に関する発言力は弱いです。
早く世界統一基準ができないかなぁ。。。
4ATというか、そこの部分については、このカテゴリーのクルマに5速や6速がいるのか? むしろスーパーローだろう? といった葛藤もあるんじゃないでしょうか。
それはそれでニーズとの矛盾に苛まれるんですが、このクルマに残していく四駆らしさというのがあるとすれば、
「うへー、四駆って運転するのめんどくさいんだ」って方向じゃないかと思うのです。
この会社の一番偉い方(あの眉毛の白い最年長の方です)はメーカーの人間として「商人」ではありますが「デザイナー」ではありません、と言い切られとも仕方ないと思う(-_-)
経営のトップは、究極のところではデザインのことなんか分からなくて良いんですよ。
そのトップを納得させる腕とセンスを持ったデザイナーが、ついでに経営陣を言いくるめられるだけの発言力(権力ではなく二枚舌)を持っていれば。
・・・まさか、それで今回のデザインが出来上がったりしていないだろうなあ?
昨日と一昨日、Twitterでスズキ公式アカウントを軽く挑発してみましたが、それでも今回のMCには触れない様です。
もう、軽とスイフトだけ作ってればいいじゃない…。
まあなんというか、マイナーチェンジくらいで大騒ぎしても始まらないのよ、というのがほんとのところ、抱いている感想です。
この車を使って、どこか相性の良さそうなライリーレイドにでも出走させて、勝てないまでもドラマの一つも作る。くらいのことをやらなければ、誰だって真価を認めようと思わないですよ。
今のエスクードに足りないのは、ずばり、前向きなはったりなのです。