本日、恋の浦にて開催されるJXCDに、後藤誠司選手の出走が決まり、久しぶりに慌ただしくなっているTeam WESTWIN。四駆はかっこいいほうがいい、という監督の信念を色々な意味で受け継いだ後藤選手のエスクードは、今シーズンから再び巨大なリアウイングを取り付けていまして、以前のようなバタつきが起こらないように、補強ステーも増設されました。
まるでスポーツブラの背中。って言ったら、、本人泣いてました。
JXCD今回の見どころは、日頃はライバル同士で競い合っているパジェロディーゼルの中村選手、パジェロエボの廣瀬選手が、Team WESTWIN連合軍として参戦することです。個人戦としては変わらずライバルであるとしても、これはもう最強のチームじゃないですか。
レースの結果は追々まとめるとして、ことしの活動もあとはTDAの最終戦に臨むと、ストーブリーグが巡ってきます。彼らの来季のシートはどうなるのかというと、打倒後藤の英才教育を受けているかどうか定かでありませんが、気持ちだけはそうらしい、島監督のお嬢さんが免許を取得する(これからだよね?)シーズン。
彼女がレースを「走る」と宣言した時点で、後藤選手のエスクードが剥奪される・・・場合もある・・・かもしれないという、それってけっこう面白い展開じゃないか。な、シナリオがあります。ひょっとすると、今季の川添哲郎選手が乗り換えるやいなやの破竹の連勝に及んでいるのは、自ら来季のシートの防衛意識を働かせてのことかもしれません(んなわけないって)
いずれにしても、その流れによって、Team WESTWINにはまた、新しい競技車両の必要性が浮かんでくるのですが、ここへ来て島監督自身が重大な発言をしたのです。
「うちはまだ、ひとつだけ勝てていないレースがあるんです。これをなんとかせにゃならんとです」
福岡市内の洋食屋さんでモツ鍋をつつきながら出てきたこの宣言に、チームスタッフは誰もが驚き、そして盛り上がりを三倍にするのです。
XCダート。耐久レースです。過去に後藤・川添ペアがパジェロミニ耐久仕様で参戦し、台風の目となる二着を獲得して以来、現役引退した監督が復帰しようとすればマシントラブルか、リタイアを喫している、あれです。しかも先日チームを訪問した時に至っては、
「歓迎の準備で明日XCがあることを忘れてました」
というくらい縁遠くなっていた、いやほんとは使える車両がなくて見送った耐久レースへの参戦です。しかしそうなると、耐久用の車両が実際に必要になってくる。ここから二次会が流れるまで、喧々諤々の検討会議が繰り広げられました。
「出るからには勝たねばいかん。しかも周囲にあっと言わせるかっこいいマシンで走らねばならん」
という監督の理念で、最終的には車両決定したのですが、上がった候補がパジェロ・エボから三代目エスクードのショート、監督秘蔵の4インチリフトなキャリイに至るまで、酔っ払っているからなんでもありです。
その中から選定されたのは、TA01W。もう義理堅いのかあほなのか(おいっ)律儀すぎて涙が出てきますが、テンロク初代のショートも1から7型まである。選んでくることが可能なのか、それを探し出せるのかが困難な時代。ただ、常用ではなくレース用としての車両なので、中古の程度はさほど考慮しなくてもいいのかもしれません。それを前提に、可能ならこの型を、という助言をさせていただきましたが、丑三つ時近くの対話だったので、みんなが覚えてくれているかどうか・・・
という成り行きで、来季のTeam WESTWINは、さらに賑やかになりそうです。