和訳すると、あーなるほどというしょーもない言葉である「リジッド」
それが独立懸架方式に取って代わられたサスペンションですが、出た頃のエスクードはまさに過渡期の一例。フロントは貨物車からの脱却を図って独立懸架とし(でもストラットとコイルの同軸配置など、ちょっと変わったことをやっている)、リアはリジッドアクスルとセンターAアームを用い、曲がりなりにもクロスカントリー向けの性格を残しています。
エスクードが中途半端と言われたのもこの辺りに起因し、フロントの動きの制約をリアが補っているものの、前後ともにストローク量の不足から、どうしても亀の子になりやすく、駆動系のほとんどがフレームの内側に収められていながら、走破性能としては大したものではなかったからです。実際、写真のように前輪側にはほとんど余裕がない。でもリアはまあよく踏ん張ってくれる方なのです。
ここで、先日あおいろさんが説明していたように、サスペンションで車高を上げてクリアランスを稼ぐ際に、センターAアームによるリジッドアクスルの位置決めにひと手間かける必要があります。それ以外にもドライブシャフトやプロペラシャフトとのジョイントにかかる負荷軽減やらタイヤサイズの吟味やら、どこまでやるかのメニューは様々な組み合わせが考えられ、さらに言えばフロントとリアとで採用するショックアブソーバ(ストラット)の性格も変えていけば、そこそこ走れるようになっていきます。LSDの組み込みは、そのあとで考えればいいでしょう。
BLUEらすかるは、この撮影のときにはスペアタイヤ以外はジオランダーAT+Ⅱ:205/80R16を組んでおり、タイヤ径737mmにもなっていました。足回りの変更によって、リアは70mm以上上がっているから可能なサイズですが、駆動系への負荷などを考慮すると、このくらいまでが限度と思われます。これ以上のことを施すには、またメニューの見直しが必要です。現実的には205/80R16はけっこう抵抗が大きく、デューラーAT694のP225/70R16に交換し、外径は723mmにデチューンしています。余談ですが、このタイヤサイズは3代目エスクードの標準規格に相当し、3代目の開発が16インチホイール・タイヤで進められていたはずという推論につながっていきます。
僕が現役トライアラ-として01Rを駆り
ランクル70やTJラングラ-と闘っていたのはかれこれ15年前
当時これを相方に選んだ数々(笑)理由のひとつとして
Rホ-シングの長さがジムニ-より長いという事。
F側は上げると縮みが苦しくなるので大変でしたね(汗)
まぁその苦労が今のTEAM事情に生かされているのも
事実なんですが。。。。
この車はどうしても後ろ足の性能に依存するしかありませんから、販売面で現役だった頃の流れで見ても、アフターパーツはリアまわりが主力でした。
言い換えればリジッド用のノウハウがそのまま持ち込めるから、パーツも作りやすかったのだろうと思われます。