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  ~懲りない傾向~

大人買いの遺産

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ボトルキャップ20042002年と2004年に我が家で猛威を振るった、炭酸飲料水のおまけとして企画された仮面ライダーのボトルキャップコレクションを「譲ってください」という人が出てきたと、家内から連絡がありまして、集めたほうもバカだったけれど、いまどきそんなものをほしがるば・・・・ば、バリバリのマニアがいらっしゃるとはびっくりです。2002年版で15種類、2004年版で24種類と、もう2系統のコレクターズアイテムに、彩色されていないバージョンと、これをコンプリートするのにえらい目に遭ったものでした。1本のボトルに1個のおまけは、袋詰めの梱包の中に何が入っているかわからないから、当然のように同じものがダブることは必至だったわけです。

これがまた、売れ筋でないか、あるいはうちでは飲まないんじゃないかという商品にくっついているから、商品の飲料水もだぶつく。しかし、はるか昔に仮面ライダースナックで繰り広げられたカード集めの負の遺産ともいうべき「スナックだけ不法投棄」(当時、僕は食い尽くしましたが)は再現できぬと、頑張って飲み干したり子供会に提供したり(あっ、やっぱり卑怯わざ)のとにかくバカな買い物をしておりました。

けれどもスナックとカードの時代と異なり、無くなったら終了のボトルキャップ商戦は、お互いに見えないライバルとの「手に入れていないアイテム」の争奪戦というこれまた大バカな度沼化を呈していくのでした。結果、有志によって融通を利かせあい、物々交換の末、互いに目的を達成するのですが、それでもけっこうな数の余剰品が手元に残り、家族中の冷ややかな視線を浴びることとなりました。

そこでそれぞれの夏にやっていたのが、余剰品を使って塗装をし直しバージョンの異なる仮面ライダーに仕上げるという戦術。1号だけでも旧、桜島、新というバリエーションがあったわけですから、商品化されていない桜島1号にしてみるとか、スーツの没デザインであるとかを知りうる限りの記憶と知識で二次創作。そのうちライダーマンのカセットアームを造形し、G3のあらゆるバリエーションを造形し、555の各フォームを作り正すばかりか、電波人間タックルだとかアナザーアギトだとか、原形をとどめないまったく別のライダーに整形してしまう始末でした。有志たちは皆手先が器用で、そういう改造を僕よりも上手にやっておりました。挿絵のクウガなどは、僕レベルでもできるリペイントとちょっとの改造で済むものでしたが、つわものはホースオルフェノクやら十面鬼を作り出してしまうほどだったのです。

まあいい歳してましたが今に比べたらまだ若かったのねー。

そんな苦肉の策の末のコレクションですから、さすがに譲るわけにはいかないうえ、こっちはまだ仙台で仕事に埋もれているので、どうしたかといいますと、家内に指示して倉庫の奥から在庫一袋を持ち出してきてもらい、保管しておいたまだまだ残っていた余剰品をお分けするという形でお引き取りいただきました。

「まだあったのねえ」

と、あきれられ状態ですが、暇を見つけて商品化されたブレイド以降のライダーを作ろうと思っていたのものの、もうスタミナも残っておらずそのままにしておいたものでした。玄関に展示してあるやつを大掃除にあわせて片付けろと小言を言われましたよ。

 

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