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  ~懲りない傾向~

39年目のリターナー

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ここへきて「バビル2世」のリバイバルは想像もしていませんでした。故 横山光輝さんが第1話を世に送り出してから、もう39年だって。雑誌の方もテコ入れに、その横山版第1話を別冊付録として添付する力の入れよう。とはいっても「バビル2世」と「その名は101(ワンゼロワン)」(バビルの続編)は、屋根裏に単行本があったはずなんですが、この「バビル2世 ザ・リターナー」と読み比べてみたいと、雑誌を買ってみました。

作画は野口賢さん。んー・・・「KUROZUKA-黒塚-」くらいしか知らない・・・ けれども、画風としては、ああなるほど、 と思わせます。

1点止め絵で見た通り、横山画風とはまったくかけ離れていますが、いま、バビルを描くならこういう絵なんだなあと納得です。ついでにストーリーの方は・・・な、何もわからないという展開の44ページ(笑) いやしかし、39年の歳月で、プロットの作り方はこんなに変わるんだと驚きです。横山版は、宿敵となるヨミや、ロプロス以外の“3つのしもべ”が未登場ながら、バビル2世とは何者なのかを52ページで描ききっていますが、いまはそんなこと説明することはない。いきなり北極海で、アメリカ海軍の遭遇戦で幕開けです。海軍が出てくるのだから、遭遇しているのはアレです。

掴みは悪くないなあ。最初の一コマ目にシャチを描いてくれただけでも、嬉しい話です。いや、シャチはバビル2世とは何の関係もないですが。ルビ打ちの間違いがあったりですが(単行本では直っちゃうだろうから、この1話目掲載誌は貴重品になるかも)、野口画風の横のコマ割りがなかなか効いています。

しかし・・・この雑誌に以前から連載されている「ウルフガイ」は単行本で読んでいますが、雑誌の掲載陣とその作品群からは、毎週買ってまで読みふけるところまではいかない。帰ってきたバビルも、単行本で遅れてまとめ読みとなります。

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