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  ~懲りない傾向~

蘇る76年ドイツGP

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hunt21976年第11戦ドイツGPの決勝で、高速コーナー縁石に乗り上げたニキ・ラウダのフェラーリがクラッシュ炎上し、ラウダ自身も大やけどを負うアクシデントに見舞われました。当時、F1は日本にも招致されていましたが、知名度は後のセナ、プロスト、中島悟といった時代とは異なり、オンタイムのレース中継の無いマニアックな世界。事故のニュースはスポーツ新聞か何かで知ったのが、残っている記憶です。生死の境を彷徨ったラウダはしかし、6週間後の第12戦イタリアGPに復帰してくるばかりか、この年マクラーレンのジェームズ・ハントに奪われたシーズンタイトルを翌77年に奪還してしまうのだから、F1レーサー(当時、F1ドライバーとは呼んでいなかった気がする)って化け物だと思わされたものです。

その76年シーズンを映画化する(海外じゃ昨年秋に封切り済み)という企画は、フジテレビではなくTBSの、ほんとにたまにしか組まれなかった放送を見ていたおぢさん世代には、血沸き肉躍るプログラムなのです。えらいぞロン・ハワード! だけどハントとラウダって、かなり個性的なキャラクターで、そんなところを演じられる役者っているのかと思ったら

Rush

ハントをクリス・ヘムズワースが・・・って、これマイティー・ソー役の人ですね。なるほど、けっこうそういう雰囲気です。ラウダ役のダニエル・ブリュールって役者は知らない人ですが、こちらはラウダ本人には失礼ながら、似ていながらもこっちの方が数段いい男(ニキ・ラウダは口元というか歯並びが独特すぎるので)。まあヘルメット被っちゃったら専属のスタントドライバーで賄っちゃえるわけですから、これくらい「似ているかも」と思わせてくれるなら十分だし、彼らそれぞれの往年のヘルメットや、フェラーリにしろマクラーレンにしろタイレル(ティレルでは断じて無い)にしろ、あんなマシンやこんなマシンが駆け抜けて行くのを見られるのだから、ありがたいことこの上ありません。

これは家内を誘って観に行こう。なぜかっていうと、彼女が20何年前に持ってきた嫁入り道具の中に、カーナンバー11のマクラーレン・フォードM23のミニカーがあるのですわ。

 

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