「こちらの戦略というか戦術が、どうもどこからか漏洩しているみたいなんで調べておったんですよ」
TeamWESTWINの島雄司監督に言われて、ちょっとどきっとしたのは、意外と「Team WESTWIN Warriors」の固定読者が多いということと、これに関連する検索キーワードもTDAやJXCDなど指向性のあるところから探してくること、その中でも「後藤誠司」「川添哲郎」と、もう名指しご指名で引き当ててこられる人がいることなのです。
しまった。ブログから車の改修例やレース展開の経過を研究する向きもあったのだろうか?
「そうそう、それなんですよ!」
うわわっ、そりゃすまんことをしたーっ
「そのご指名ってやつでしてね。どうも中州あたりでうちの川添くんが酔っ払ってしゃべくりまくっていたらしいのです」
はあ?(あ、うちの疑惑は無しってことですね)
監督の話を要約すると、こうです。
職人肌で鬼神の走りを見せる川添選手も、レーシングスーツとヘルメットを脱いだら一人の営業マンです。彼の雰囲気としては和服を着流して呉服屋のあととりって感じが似合うのですが、実際には背広とネクタイで取引先を巡る青年であります。そのため、時には商談の延長で顧客を案内して飲み屋に出かけることもあるのです。
「あいつがそういう席で車の話になるとブレーキが壊れるらしいんですよ。お客さんに理解できているかどうかはともかく、飲み屋の女の子は理解できていなくても話を合わせて盛り上げなくちゃならんので、質問攻めしてくるからまたぶっちぎりにしゃべくって、コーナリングがどうとかアクセルワークがこうとか・・・」
引き続き要約すると、こんなです。
TDAでの1秒を争う駆け引きとドラテクは、理解できなくても迫力があるらしく、女の子はどこまでその気かはともかく、興味津々で聞き役に回って場を盛り上げるわけで、ふと訪れた間を使って、名前を尋ねるらしいのです。そこで川添哲郎の名前が出てくる。
「あ゛・・・監督、それってひょっとして、うちのブログに彼の名前で検索してくるのって、その飲み屋の女の子だったりしませんかね?」
「いやー、可能性大でしょう。女の子らにしてみたら、次回も店に来てもらうためには名前と顔を把握して、ダートラやエスクードの聞きかじり知識くらい知っておかにゃならんですけん」
さらに要約したら、こんなことも。
中州広しの繁華街のはずが、この座を盛り上げてくれた飲み屋の女の子が、たまたま偶然、ダートトライアルの「ダー」くらいの知識はあったらしく、自分の知っている人にもそういうレースをやっている人がいるというようなことを話したそうです。これは逆に川添選手の興味を引くのに十分な一言で、どんな車に乗っててどこで走っているのかを聞き返したところ、
「これがなんとですね、『デリカスペースギアに乗っている宮崎さんという人で』・・・という話で、うちの宮崎選手のことじゃないですか」
なんなんだその世間の狭さは。というより大丈夫なのかTeamWESTWIN(笑)。いやそれより川添選手のお客さんが退屈しなかったのかどうか、そっちが心配。
案外、中洲でWESTWINという名は
ダ-トの世界より有名なのかもしれません(泣)
いっぺん、界隈のお店でダートラドライバーファン投票をやってみるとか。