とまあカララ・アジバを彷彿とさせるようなお礼の一言とともに、二軒隣の後輩宅の奥さんが大量のヨーグルトやあんみつやらを持ってきてくれました。どうしたことかと尋ねると、ラッセルモード全開の霰は、あとから合流した霙と2人で、基地の前の傾斜五度の坂道をどんどん遡り、市道の途切れる二軒隣の前まで150mほど雪かきをやってのけていたのでした。
若さってすごいなー・・・ と思ったんですが、
「おとうさーん、き、筋肉痛で背中が痛いーっ」
と、マッサージを頼まれる羽目になりました。その日のうちに出る筋肉痛ってところも、若さだよなあ。
「うちより坂の下の道はどうするのよ」
ちょっと時間を巻き戻したこの日の夕暮、霙はさらに恐ろしいことを言いだしました。基地の前面だけでも差し渡しで70mは雪かきした後ですが、さらに下へ向かおうとすると、今度は三軒分の大仕事となります。さすがに僕も手伝わねばならんかと腰を上げたとき、
「やー、遅くなっちゃってー。しかしここはずいぶんきれいになってるね」
とか言いながら、市から除雪を受託した土木業者さんがホイールローダーでやって来て、残っていた雪をあっさりと蹴散らしていきました。おお、ちゃんと来てくれるんだそういうの。