台座から外して手に取った瞬間にわかることですが、Hi-Storyのノマドと国産名車コレクションのハードトップとでは、後者の方がわずかに重さがあります。ミニカーっていうのは、そこにちょっとした大事さがあると思います。逆に成型技術で言えば、軽いということは、少ない材料で高度に作り込めると考えた場合、Hi-Storyのミニカーは優れているんだなとも思えます。すべて素人考えですんで、専門的なことは専門家に聞いてくださいで、僕は逃げます。というよりこの撮影をやってたらそれどころじゃなくって、ハードトップが勝手に緩傾斜を走り出しやがって、あやうく撮影台(台じゃなくていつもの庭石です)から転げ落ちるところでした。
このことでお判りということになっちゃう、両者の決定的な違い。どちらもサスペンションなんか再現されちゃいませんが、ハードトップはタイヤが回転する。幼児には絶対的に重要なコロ走行が可能だということです。もちろんこのコレクションにおいて、コロ走行なんてどうでもいいことではあります。しかし素人考え的には、ミニカーの基本のツボ・・・ではないかなあと感じるところもあるのです。
それであらためてひっくり返してみたらこんなでした。ハードトップよりきちんと再現されているHi-Storyのマフラーエンド(ちゃんと下方向にひん曲がっている)に騙されましたです。
これはこれで、フレームらしきラインだとか各部の取り回しだとかはとほほですが、ハードトップの下まわりには、作り手のこだわりが妥協とともに残されていました。ノマドの方は、妥協以前の話です。やるじゃねーか国産名車コレクション、あの値段でこういう仕事をしていたとは。