Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

新しいけど黴臭い

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221aNEXTGENERATION第一章を仙台の小屋ではかけてもらえないので、ソフトで観ました。二体の98式AVとキャリアトレーラー、指揮車などン千万円だまくらかしてスポンサーに出させただけのことがあるかといえば、ハンガーでの待機状態やキャリアへの搭載シークエンスだったらまずまったく必要なかろうというものですが、これを積んで市街地を走らせたという質量感はたいしたものでした。たった数十秒のためにこんな無茶な投資をするところは、ほんとに無茶だわ。でも、それがあるがゆえに、この98式って動くのかもしれないと錯覚させてくれるのです。

 

しかしそこまでです。この総監督は何を勘違いしているのか、以前使ったシナリオと台詞回しと台詞そのものを別番組で平気で使いまわす。それが面白いとかデジャビュさせてやろうと思っているのだとしたら、使えるのは一回だけだとわかっていないから、今回もやっています。しかも同じパトレイバーのアニメーションシリーズ内で使ったシーンとシチュエーションをほぼそのまま持ってきてやっちゃうのだから、それで「期待せよ」と言っているのなら「あんたは無能だ」と言い返してやります。

98式が動くのかもしれないという錯覚は実際錯覚で、ずーっと昔の最初の第1話で「動かないアニメだねえ」と言われた時代を知っている人間には失笑もので笑って許せる動かなさですが、この映画なりCS放送で初めてパトレイバーを見た人は、相当がっかりしたんじゃないかと感じます。リボルバーキャノンを撃つシークエンスにすらカビの生えたような落ちが待ち受けている。それらのがっかりを補う破天荒な特車2課と整備班の延々と繰り広げられるアノ世界を、第1回目だけであんなに見せちゃったら、このあとどうすんだよと心配になります。

それでもさ、それでもなんだわ。

第2章っていつリリースなの?

4 Responses

黴臭い。まさに(笑)。
オトコ所帯なはずの整備班で、工具なんか持ったことのないようなオネイチャン達が
お仕着せの作業服姿でチョコマカしている風景に、本来充満しているであろう汗と油の
入り混じった何とも言えない“饐えた匂い”を感じとれません。ただ黴臭いというか
埃っぽいだけのような、熱の無い冷めた五目うま煮ソバみたいな画でしたが…。
それでも最終章から劇場版まで、しっかり観ちゃうんでしょうけどねェ(自虐的ですが)

  • この調子で行くと、まだまだ過去の脚本の使いまわしはいくらでも出てきそうです。
    立ち食いは必須アイテムかもしれない。そしてクーデターから離れられないこのシリーズとしては、「生きてたからもう一回やるぞ」で甲斐冽輝が出てきて、後藤喜一をからませるかもしれませんが、さてどうなることやら。

  • ま、毎度のことだけど、言いたい事はただ一言。世界観を壊すからやめてくれ。

  • それは沢山あるんですよ。
    かつて暴力警官などと揶揄されていた太田巡査でさえ、一線を引いた紳士性を持っていましたが、今回彼のポジションにいる大田原巡査ってのはそのかけらもない上勤務中ですら飲まずにいられないアル中って、いくらなんでも歪めすぎ。
    それよりもマンガとアニメの表現だから通せた場面というのがあって、たとえば食い物のシーンなんかを同じように「人間がやったら」見苦しいの一言に尽きます。
    いま、特撮でやるんだったら、「パンゲアの娘」でしょうね。あれこそはアニメじゃだめだと思う。