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  ~懲りない傾向~

100年前の立志

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円谷監督と書き出して、まだ今は98年めじゃん。などと自分で突っ込みを入れている1916年。「ごちそうさん」だとか「花子とアン」なんかが破天荒な展開を見せていた大正のはじめの頃のことです。現在の福島県須賀川市に生まれた15歳の少年が、東京・羽田の日本飛行学校に入校しました。

円谷英一。後の円谷英二さんです。

ここを物語の出発点として、ときどき回想で須賀川の幼年期も交えながら操縦士を目指して挫折し、映画の世界にパイロットの夢を託して飛び込み、波乱万丈の戦中戦後を経て1954年のゴジラ誕生に至る。

というようなプロットで脚本を起こして撮影に入って、2016年のNHKの朝の連続テレビ小説にてドラマ化するようなことを、どなたかその道の業界の方はやってくれないものでしょうか。特撮還暦時代によその国のゴジラなんぞの宣伝材料にとられている場合ではないと思うのです。

朝ドラがだいたい150話くらいだから、述べ37時間くらいの壮大な立志伝になるはずで、それが同時に特撮世界の記録ドラマにもなる。いやほんとは時代劇ばっかりの大河ドラマで、初の快挙に持ち込んでもらってもいいんですが、そこは壁が厚そうなので。でも原作が必要だというなら、鈴木聡司さんの『小説 円谷英二 天に向かって翔たけ』や、漫画ですが市川森一さんの原作による『夢宙人(むちゅうじん)ゴジラを造った男 -円谷英二-』なんてのがあります。

この立志伝をどこで完結させるかが肝ですが、ウルトラマンを世に送り出すところまでかなと考えています。NHKでは以前、金城哲夫さんと上原正三さんを軸としたウルトラセブン時代のドラマを制作しており、円谷さんはバイプレイヤーの位置づけて登場しています(鈴木清順さんが演ずるとは思わなんだ)が、もうこの頃は円谷さんの言う「これからはテレビの時代だ」という世の中になっているので、ウルトラQとウルトラマンまでが限界と思われます。

いろいろ流れを読むに、キックオフするなら今じゃないかなあと・・・ まあ僕がそういうのを観たくてしょうがないという戯言なんですけどね。

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