たった一点のスチルと大まかなディメンションと、まだよくわからない四駆のシステムくらいしか公表されないVITARAで、いまさら何を書こうというのよと自問しながら、この新型車がどれくらいの大きさなのかイメージくらいできるだろうと、各社のSUVを数字で並べてみます。
三菱に関してパジェロショートを持ってくるのはどうなんだ?とも思えましょうが、そこはRVRでもなくアウトランダーでもなく、三菱だったらパジェロでしょう。でもロングで比較するのはフェアではないからショート。とはいえ、いすゞの車がないことや、比較対象の各車がほんとにクロカン四駆でなくなっていることなど、時代を思い知らされます。
VITARA ※ただし数字はiV‐4のもの
全長×全幅×全高:4215×1850×1655mm
ホイールベース:2500mm
SUZUKI ESCUDO-TD54/94W
全長×全幅×全高:4420×1810×1695mm
ホイールベース:2640mm
MAZDA CX-5
全長×全幅×全高:4540×1840×1705mm
ホイールベース:2700mm
SUBARU XV
全長×全幅×全高:4450×1780×1550mm
ホイールベース:2640mm
NISSAN JUKU
全長×全幅×全高:4135×1765×1565mm
ホイールベース:2530mm
HONDA VEZEL
全長×全幅×全高:4295×1770×1605mm
ホイールベース:2610mm
TOYOTA RAV4
全長×全幅×全高:4335×1885-1815×1685mm
ホイールベース:2560mm
DAIHATSU BEGO/4WD
全長×全幅×全高:4005×1695×1690-1705mm
ホイールベース:2580mm
MITSUBISHI PAJERO/SHORT
全長×全幅×全高:4385×1875×1850mm
ホイールベース:2545mm
なるほど、10年以上前に整備された駐車場のマスの中に入れるのは、だんだん窮屈になってきてます(そこかよ)
程度問題ではありますが、ダイハツヴィーゴよりもホイールベースを切り詰めてきたところは意外でした。全幅を太らせる傾向は今時の常識なのでしょう。全長に関しては3代目エスクードより短くすることの意味合いが、搭載するエンジンを前提としたものと想像できます。さらに、3代目に対してずいぶん全高を抑えたものです。これが室内寸法でどのように現れてくるのか気になるところなのは、初代が単なるトールボーイであるだけでなく、室内高にけっこう余裕があるからなのです。そのあたりは、まさか初代とVITARAを比較する人はいないでしょうから、現行の各社ラインナップとの比べ方ですね。
こうした寸法から見て、それじゃあ3代目とどれくらい違うのかというと、実は感覚的にはそれほど違わない。背が低くなったところでいくらか小さく見えるかなというイメージです。そうだとすると、VITARAの車重というのは、3代目に対して200キロほどは軽くなっているのかな?(今のところあてずっぽうな予想)という期待と不安。
実はVITARAの苗床になっているかもしれないS-CROSSの空重量は最大1.25トン、車両総重量は約1.7トンもあります(M16搭載車)。機種整理をするというスズキの所有エンジンでいったいどれを積むのかという不安があるわけです。逆にかなりの軽量化を実現していたとすると、車体の剛性などはどのように得ているのか。そういった部分を、パリ・モーターショーではぜひアピール素材にしてほしいところです。
スチルも動画もCGですしね。
本当にいったいどのエンジン積む気なのか。
軽いとか凄いエンジン開発してたとか、嬉しいサプライズがあるといいなあ。
昔と違って、小さな車体に大排気量って時代じゃなくなってますから、パワフルじゃなくても燃費がいいなら良いでしょ、という選択肢になるのでしょうね。
たたせ四駆というのは高回転が回らなくてもいいから、下のトルクが太くあるべき。というニーズもなくなっちゃってるんだろうねえ。