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  ~懲りない傾向~

そこは禁じ手でしょう?

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さいてー二週遅れで書いたってしょうがないんですけど、島本和彦さんなんかの世代だったら、物語の結末に夢落ちを持ってくるのは第一級の最低品だと言われていたはずなんですよ。

なんだってできちゃって、いいように終わらせられるもん。

「アオイホノオ」はこれまで、基地で録画して周回遅れで観てきましたが、あれを夢落ちのように終わらせる必要はないんじゃないか。言っちゃあなんですが、原作よりもライブのテンポの良さが勝っていると思っていたんだけど、作り手のハードルがずいぶん下がっているってことなのか・・・

ep6夢落ち疑惑で言うと、nextgenerationパトレイバーの第四章もようやく観ることができまして、前章エピソード5から前後篇で描かれた熱海と大怪獣の話も、なんとなくゲスト出演の海洋学者の夢落ちか妄想の産物くさい怪しさが漂っています。しかし特撮部分以外を監督した押井守さんの狡猾さは、そのあたりをけむに巻いて受け手の判断に丸投げしちゃってます。

というより手の内が前篇の段階で丸わかりだったんだけれど、それすらも計算ずくでの「熱海で怪獣映画を撮りたい」野心にこの企画をまんまと利用した賢しさが透けて見えます。地元だけあってロケへの協力体制づくりはたいしたものです。

でもどう考えても前後篇もの長さでやる話なのか?と思います。この一遍だけプラス20分、でよかったんじゃないか。少なくとも前回のあらすじの無駄な長さを見せられると、前後篇分の撮影量には足りなかったんじゃないか? 助手の特技監督による怪獣シークエンスがCGではない特撮で良くできている分、ろくに動く場面のない戦車だのイングラムだのをどうにかしなさいよと言いたい。

 

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