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  ~懲りない傾向~

それは遺跡への道なのか?

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化石その昔、フェネックなんていうRVアウトドア雑誌があって、そこのクラブイベントで化石掘りに出かけたことがありました。このとき意外な才覚を発揮したのが霰でした。地層から発掘されるのはホタテなどの貝の化石でしたが、霰はけっこう大きな化石をほぼ完全な形で掘り出すのです。

手先の器用さはいずれ何かしら役に立つだろうけど、将来化石掘りで生計は立たないよなあと思ったし、この頃彼女はご多分に漏れず「花屋さんになりたい」などと年齢相応のことを話していたので、まずこの手の遊びは後に続かないと考えるまでもなかったのです。

 

ところが先日、

「埋蔵文化財の講義と災害社会学の講義が始まったんだけど、お父さん、それぞれの分野で何か実践的な資料持っていないかな?」

という電話がかかってきたのです。

ちょっと待て。お前、春の連休のときには18世紀の上越地方の巨大地震の震源を古文書から特定するレポートの書き方を聞いてたよな。お前史学科じゃなくて人文学科だよな?

いったいどういう履修をしているのか・・・

化石掘りからちょうど10年めです。ジャンルは若干異なるのだけれど、埋蔵文化財は発掘を伴う世界なんだわ。災害社会学というのは初耳な分野だけれど、これもフィールドワーク無くしては成り立たないでしょう。そんなところに関心と興味が出て来るなんて。

その昔のさらにずーっと昔、夏休みのキャンプでいわき市の渓流に連れて行ってもらってアンモナイトの化石を掘っていた僕自身が、親父から「考古学で食って行けるなんて思うんじゃない」とか小言を言われたのを思い出しちゃいましたよ。

ということは、ことしの誕生祝はシャベルとハケのセットでいいのか霰よ?

本日19歳になる娘ですが、どうやら花屋ではなく学芸員になりたいらしき方向性が見えてきたようです。

うーん・・・それもそれで狭き門だけど、僕が親父に言われて諦めるに至った小言は封印しとこう。

だってその方が面白いじゃない。

8 Responses

おいおい、せめてマスターキートン全巻セット&DVDくらい奮発して下さい。

  • 持たせてあるよ(えっへん。あ、最近出た「リマスター」は買ってやってない)
    ソフトの方は僕自身が欲しいっす。

  • あ、これはお見それいたしやした。

  • 読んでるかどうかはわかりませんけどねー。
    「もやしもん」も持たせたけど、あまり意味がない?

  • フェネック!それを見かけた新月サンが「・・・お前の知り合いに嵐田さんっていたよな?」って言ったんだよねー(笑)
    化石堀りと言えば、西村しのぶさんの「砂とアイリス」って漫画に発掘マニア(?)な女子が出てきますヨ。

  • さて何度も載っているからねえ、どの号を見たんでしょうね。
    最初に載ったのは創刊3号目だったです。

  • 私の地元は埋蔵文化財が一杯埋まっている土地柄なので、
    発掘調査で新発見が見つかってしまい、工期が遅れるのは日常茶飯事でした。
    埋蔵文化財に限らず、学芸員さんの話ってすごく面白いんですけど、
    意識してないとなかなか話を聞ける機会がないのが残念です。

  • まったくもってそっちの道をあきらめた後悔が時々蘇るのですが、雑学だと身につく知識が偏るし、学業で真面目モードで尋ねられると「邪道な説を聞かせちゃっていいのかなあ」と戸惑います。
    学芸員の人たちとの対話の接点をどこかで得たいですねえ。
    東北もそういった歴史遺構のねむっている土地ですから。