TD62Wを主体とする2代目エスクードが紹介された昔の雑誌で、かいつまんで言うと見出しの通り「コーナリングはいいけど乗り心地が固い」という評価がありました。62Wのグリルが初期のハニカムデザインなので、2代目にV6‐2500が追加された98年2月以降、まだ2代目が初期型の頃の記事です。
GMと手を組み北米市場に攻勢をかけていた時代でもあり、二代目においてはアメリカで流行していたスタイルが要請されました。しかし、形はともかくその大きさについては、シートの着座ポイントが良く出来ており、運転姿勢に無理のないアップライトなポジションをとりつつ、全体的に視界の確保された室内です。
これは、アメリカの市場では狭かったかもしれませんが、今にして思えば日本国内では高齢者も女性も扱いやすいサイズです。初代に対して二代目の室内空間は、左右方向に1センチほど広い。たった1センチが、助手席で大きな効果を発揮しています。
単なる走りとはいえ、普通に走らせて素直に動くというのは重要な要素です。リアサスに5リンクを加えた2代目は、初代に比べてコーナーを思ったように曲がっていくことができ、ロールがきちんと押さえられています(初代比ね)。同時に、2代目に採用されたラックアンドピニオンのステアリング形式と、フロントサスを構成する初代譲りの骨太なAアームの効果でしょう。実際にはラダーフレームにボディを載せる際の接点となるブッシュ類が軟らかく、ダート以上の悪路では当然揺さぶられますが、オンロードでの道路の継ぎ目を踏み越えるときの感触は、四駆として考えた場合かなり上品だと思います。
だから、これで乗り心地が硬い、という表現はもはやエスクードをクロカン四駆としては見ず、乗用車に限りなく近いSUVとして捉えられていたのかなあと感じさせられる記事です。しかしそもそも、この頃から乗用車というかセダン系の車も、硬い足回りの乗り味が次第に好まれ主流になっていったような記憶もあるので、なんだってエスクードごとき(不適切表現)で固いなんて書かれたんだろうとも思います。
二代目のコピーが「クロスカントリーセダン」というものでしたが、その言葉尻を取られたってことだったのか・・・?
だけどその後三代目に代替わりしたころの別記事を見ると、二代目の2000ccと3代目の2000ccを直4同士で比較していながら、写真がV6‐2500だったりするくらい、雑誌の言うことなんていい加減なんです。
初代からワゴンRを挟んで二代目に乗り換えた時、左右が随分広くなった気がしました。
初代はスピーカーの張り出しがあったからか?
初代の方がコーナーで踏ん張れてよかったなんて思ったものでした。
2Lショート乗りたかったな。
ひょっとするとワゴンRの方が01シリーズより広く感じていたかも。
その初代も途中からドアの内側はレギュレータの位置が変わって膝に当らなくなりましたが、1型や2型はパッドを当てておかないと痛いのなんの・・・
というのをいまだに経験してるんだよなー。