これも昔話ですが、初代エスクードが開発された時期は、ジムニーの二代目、SJ30が2型か3型になったころからです。エスクードの登場時には、ジムニー側はJA7Ⅰの3型に移行していました。TA01RとJB23Wは10年の時を経ているわけですが、かたや「ジムニーに乗っている人が次に乗りたいと思う車」、そして「ジムニーを受け継ぐジムニー」という、けっこう重大なテーマを背負って生み出されたもの同士なのです。
JB23Wは、車体の安全基準について、小型車に準ずる改正を施された軽自動車なだけに、JA時代に比べるといくらか寸法が大きい。うちのぷらすBLUEの車高が上がっていなかったら、ちょっと車高を上げただけで初代のエスクード以上にに堂々とした車体に見えます。
ショートの01系がいかにコンパクトであったかという見方もできるのですが、規格改正に恵まれたことで、3代目ジムニーには可能性や自由度が拡充されたとも言えるのです。だからこそ23はジムニー史上最長の2代目シリーズを受け継ぐのに充分な素養を持っているのです。モデルライフこそまだ2代目には及びませんが、単一機種で10型まで来ていることが、その成熟度として現れています。
しかしSJ30からJA22までめまぐるしくエンジンやサスペンションなどの変更を受けた2代目には、その進化自体の面白さと、ブランドを確固なものにしてきたという実績があります。そのことは念頭に置いておくとして、エスクードとジムニーは、TA01ショートとJB23Wの間柄において、2代目ジムニーをそれぞれの立ち位置で引き継いだモデルなのです。
えっ? でも僕はもうジムニーには乗りませんよ。それが信念ですもん。