既に50年前にもなるモータリゼーションの頃、我が家にあった自家用車がスズキでした。これ、親子の越えられない壁(笑) 僕がなんぼエスクードに傾倒しようとも、先駆者であり開拓者という意味で、このフロンテ800がうちの親父のスズキ談義における切り札なのです。
がしかし、これに乗せられて出かけると故障し、修理に赴くという記憶しかないのが、逆襲の一手でもあります。
それでも、モータリゼーションなんて東京と名古屋の間の話のようなもので、この車が写っている数少ない写真はすべて砂利道の上です。わざわざ林道になど行く手間もいらなかった、そこらじゅうダートのドライブでしたから、チェーン駆動方式というのは弱かったのかもしれません。
何の因果か、お袋の命日の翌日が親父の誕生日でして、どうやらことしは傘寿の祝いらしいので、たまにはおだてておくことにします。
が、人の努力をことごとくあざ笑うかのように、うちの親父はジムニー乗り。双方絶対に譲らない、壁どころか永遠の溝です。
雷蔵さんご幼少のお姿でしょうか。
フロンテ800の後ろ姿、ってのも珍しいですが、手前のペダルカーのデザインが時代を映していますね。
何を隠そう、半世紀前の僕です。
この頃既に背丈の問題で、このペダルカーには乗れなくなってました。