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  ~懲りない傾向~

回顧録 夢の途上

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2005-8142005年8月14日。とるねーどらすかること先代のエスクードTA11Wが福島県いわき市で43万キロに達しました。乗り出し10年を2か月後に控えた真夏の早朝のことです。旧盆休みの渋滞を避けて、とんぼ返りの行程でした。当時、これだけ走っても伝説のノマドにまだ15万キロも届いていない葛藤と、よくぞここまで来られたものという実感とが入り混じった気分でしたが、正直なところ、こんなことができるのは生涯一度きりだよなと思っていたのです。

td51w-td11wこの年の春、一足先にコムロさんの二代前のエスクードノマドTD11Wが退役し、翌年の春にはたけさんのエスクードTD51Wが現役を去りました。機能と架装を両立させるコムロさんと、見た目はノーマルで悪路走破性能を引き上げるたけさん。そしてショートホイールベース至上主義の、ロングボディーのエスクードには否定的だった僕(とか言いながら-僕はテンロクノマドも使っていたのですが)。彼ら以外にも沢山の個性的なユーザーが思い思いの考え方で、二つと同じ方向性のないエスクードがぞろぞろと集まっていました。

gvwそれぞれのユーザーについて振り返るのは別の機会に譲り、自分のことに絞って記録を見ると、同じ年の2月に40万キロを刻んでいるから、この頃すでに月単位で5000キロという馬鹿みたいな運用が行われています。今だから言えることですが、ノーマルシートでこの走りは、重量級の自分にとっては過酷な条件です。至上主義であるはずのショートホイールベースも、マラソンクラスを走るのには諸刃の剣と言っていいでしょう。そういうネガティブ要素を棚上げして、夢の途上にいた夏でした。

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