Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

回顧録 挫折と再生へ

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20058188月14日の43万キロ到達からわずか4日後の18日の宵の口。先代のらすかるは不意に車線変更してきた右隣の車両に鼻先をひっかけられて弾き飛ばされ、歩道と車道を分離する幅広のコンクリートブロックに叩きつけられて4輪ともホイール破損、ホ―シング破断、ノーズというよりガード類大破の全損という顛末をたどりました。夢の途上から、たった300キロしか走れていなかったのですが、ここで命運が尽きました。

歩道に歩行者がいなかったことや誰一人けがを負わなかっただけでも幸運でしたが、目の前が真っ暗になりました。

まあそんな話は展開しても面白くもないのでやめておきます。10年前、そんなことがあり、先代は地元の車の主治医が回収してくれましたが、その主治医が先ごろ亡くなられ、失礼ながら告別式には出られず、新盆参りをさせていただくこととなりました。

40数年、地元の車屋として我が家に限らず地元で走るほとんどの車の面倒を見ていた有限会社の社長は、「黒澤年男に似てる」とおだてると喜ぶ昔気質の親父でした。家業は娘婿さんがあとを継ぎ、何年か前からBLUEらすかるの専属ドクターになってくれていますが、ひと時代が幕を閉じるという虚無感は否めません。

あの挫折の日から10年。季節だけは規則的に移り変わっています。

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