俺は俺を信じる! と言ってるそばから英雄・偉人の力を身に纏っちゃうんだから、しかもそれらが既にこの世の人々でないのだから、そんなことでいいのかと思わずにいられない「仮面ライダーゴースト」の前ふり。かっこいいフレーズを繋げるだけでは口上は成立しないよ。これはゴーストという新しいライダーのせいではなく、ボキャブラリーの足りないスタッフの責任です。一度命を落とした主人公というベースについても、極めて軽はずみな、制作サイドに思慮が無いです。
そこは、呪いをかけられて、眼魂とやらを15個手に入れないと命を落とすぞ。でよかったのです。ヒーローもの、子供番組において、命のやりとりを商売に持ち込むスポンサーの意向も最低です。
異形の具現化をどこかで勘違いしているデザインは・・・まあもうどうでもいいや。これ、下手をすると偉人・英雄の一人か二人に「本郷猛」とか「風見志郎」なんて企画を立ててきかねない商魂だけは感じられます。
で、この際です。
憑依する魂のなかに、ぜひ「漫画家」を組み入れてもらって、「ネームを切った通りに相手が倒される」「筆先から墨汁を飛ばして相手を塗りつぶす」「スクリーントーンをかぶせて一網打尽にする」てなバージョンをやっていただきたい。
しかしその魂がベレー帽かぶってたり鉢巻と腹巻してたりすると、憑依間違いになっちゃいます。
もちろんヘッドギアなんかもってのほかです(あっ、この人は存命だ)
仮面ライダー田中圭一。(笑)
えっ、あのひと同じことやってますか?
あっ。あの人自身がいろんな漫画家に憑依されてるってことか。
頭にドクロマークのバンダナを巻いて(おっと危ない
バンダナだと弟子の方ですかね。
師匠は網のキャップだったと思われ。
すみません、キャップでしたねあの方・・・
そういえば島なんとかいう名前をクレジットで見たのですが・・・
そうね、あーたもかなり関わりがあるもんねと(メシを食わせてもらってるって方向で
そこが疑問なんですが、怪人デザインに漫画家を起用するというのは、話題作りでしかないように思えるのです。
まあ原点までさかのぼったらショッカーの怪人をデザインしていたのは漫画家ですけど、後手後手飾りつけなんかはやらなかったからデザインが成立していた。
そういうモチーフの扱い方ができない、いやここは擁護して「させてもらえない」人を使っても、ろくなものは出てこないよなあ。