広島県のテクニックステージタカタで開催されたJXCD第二戦、P1クラスに出走した後藤誠司選手は、1000分の7秒差という白熱戦の末、M16搭載のジムニー改を退け、優勝を勝ち取りました。
「あらためてJ20Aのポテンシャルに酔い痴れる思いです。今回ばかりは多少は彼を褒めてあげましょうか。しかし多少の『少』の方。『多』については彼を勝たせるためにセコンドに入ったチームの面々を讃えますよ」
島雄司監督は相変わらず厳しい評ですが、絶対にうれしいに違いありません。
19日当日、予選はトップ通過したものの、初代エスクードの構造上のウイークポイントであるエンジンの熱抜き下手によって、油温が異常加熱。室内の熱ダレも続きドライバーの脱水症状も顕著になっていきます。セコンドはこれを抑えるために奔走。オーバーヒートを防いでいきます。
一方コース攻略については、序盤4Hで出走し様子を見ますが何か所かでレブリミットを超えてしまう。後半戦は後藤選手の好みである4Lに切り替え、ここぞというところはコーナーを流すよう指示がなされました。
「川添君が指摘してきたことのきっかけというか、何かを後藤君が掴めるかどうかの勝負に出ました。まあたぶん、そこを聞いても彼のことだから『夢中だった』と答えるでしょうけど、あれだけツボにはまったということは、何かを得たか、得てなくともここ一番の集中力を発揮できたのでしょう。得てないとこれはまた困るんですけどね」
島監督は「出走9台の中から相手が出てくる中、磯田さんと当たらなかった。これは運でしょう。本人は当たりたかっただろうと思いますが、運も勝負のうちと言いますから」ともつぶやきます。
その磯田選手は今回、4AGにスーパーチャージャーという組み合わせを用いたTA01R(レジントップ)で参戦していましたが、練習走行でメカトラブルをはらみ後藤選手を脅かすことができなかった。こちらはもう少し修行の時間を与えてもらえる結果となりました。ただ、今回の戦果を持ち帰るにあたり、タービンやチャージャーといったシステムの付加は、また先送りになりそう。TDAはまだまだ腕を磨くだけの懐を持っているということになります。
いつもチームWestWinへの熱い応援ありがとうございました
2年ぶりのJXCDは想像以上にスピードレンジ上がってましたね
今回予選タイム1位で通過出来たので不戦勝やラッキーにも
助けられ、何とか優勝に辿り着く事が出来ました
後藤自体、今回胸を借りるつもりの気持ちで走り続けたことが
いつも足を引っ張る気負いが失せ、久し振りの彼らしい走りを
呼び起こしてくれたのでしょう
手弁当にて参加してくれた総勢20名の仲間には、本当に感謝の
気持ちでいっぱいです
各々、自分のやるべき事
僕が言わなくても、しっかりサポートしてくれる
何度胸が熱くなったことでしょう
特に選手としての意見、段取り、トラブル時においての
スピーディな動きで盤石なサポートをしてくれた哲朗
なくして今回の優勝は無かったと言えるかと
ドライバーを育て、チームを育ててきた監督の仕事があって、ウエストウインの現在があるのだと思います。
その監督の仕事のなかに、車づくりのこだわりもあって、それら一つ一つも際立っているのですが、ここはやっぱり総合力ってことでしょうね。
P1クラス2位のジムニーは4AGではなくスイフトのM16をベースに1900cc化している
モンスターマシンでドライバーもここ2年くらいの間に相当レベルアップしていますから
腕でねじ伏せたと言って良いでしょう。
序にPNクラスも優勝で二階級制覇するなんて魅せてくれるではありませんか。
噂では今回の後藤君に触発されて川添君も参戦意欲が掻き立てられているみたいですから、
エスクード二強の戦いが楽しみです。
私は今回みっともないところを見せてしまったので、今度の日曜日に神奈川戦で反省会をしてきます。
前々回のコメントをいただいたときに、けっこう苦労なさっている内容でしたから、車が仕上がらないことが大変であろうとお察しします。
なんとかトンネルを抜け出し、また手ごわい相手となって下さい。
「パイクス・ピークに出場したマシンと同じエンジン形式のH20A」乗っている身としては、初代エスクードの活躍は我が事の様に嬉しいです!
まあ残念ながらパイクスのエスクードはアンリミテッドなので、ウエストウインがこだわる「エンジンはそのまま」というコンセプトとはかけ離れます。
スズキ自身がV6よりL4を主軸に残した理由は、メーカーとしてのプライドと言ってもいいでしょう。
一夜明けて本人の意向もあり、9月再び広島へ行く事になりそうです
次戦はかなり厳しい戦いになる事でしょう・・・
昨日JXCD競技終了後、主催者と話をいたしましたが、会話の一部に
エスク-ドバトルが見たかったと言われ、その場面では誰も返事はしなかったの
ですが本当は多分その時点から我々は9月再び広島へ足を運ぶのだろうと
後藤、川添いずれも気持ちは固まっていたのでしょう
ですがその前に7/3の練習会、そして8月のTDA第4戦を走りきり、しっかりと
戦える力をつけてもらわねばなりませんね
先鞭をつけちゃったから大きなことは言えないんですが、
「エスクードが速いからエスクード使う」
という流れは呼び寄せたくないですね。
速さに速さを重ねるために、ろくなことは起きないでしょうから。
ウエストウインのポリシーに共感できたから、安心して戦いを委ねられるという部分は大きいんですよ。そんな車づくりを補かがってくれるかどうかはわからないし、難しい。
九月にダブルエントリーとなる際は、よそに真似のできないところを見せてきてください。
エスクードの力を示してくれて嬉しいです。
監督はエスクードにこだわる訳ではないというお話でしたが感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。これからも頑張ってください。
「物」はいつか壊れて直しようが無くなるし、台頭してくる多勢が強力になれば、エスクード以外の何かに変えざるを得ないでしょう。
だけど断言するけど、あの車以外で超新星ばりの輝きでもって他を圧倒することなんかできない。
視点を変えればそれは「キワモノ」でもあるけれど、ダートラの世界の誰があれほど強い車だと見抜けたか。ってことです。
あの2台は掛け値なしに、パリダカやパイクスを走った「ガワダケエスクード」とは違いますから。