Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

謎の仮面ライダーV3  Ω

謎の仮面ライダーV3  Ω はコメントを受け付けていません

V3誕生と共に忽然と現れる彼の専用マシン・ハリケーンは、設定においてはダブルライダーから贈られたものとされています。この考え方には異存はありません。が、不測の事態から誕生させるに至った3人目の仮面ライダーに対して、ここまで手際よくバイクを用意できるのか? という疑問は自然に生じてくるものです。ハリケーンはV3の誕生とは関係なく、サイクロンを引き継ぐアイテムとして既に完成していたと考えるのが妥当ではないかと思うのです。

ハリケーンのデザインは当時のスズキのデザイナーがベースを手掛けているお話は有名ですがそれはさておき、旧サイクロン、ニューサイクロンからの変遷としてはドラスティックに変化しており、それでいてニューサイクロンの格納式フロントウイングを押し進めた安定翼とブースターなど、サイクロンシリーズの強化策が各部に盛り込まれています。これがまったく無縁のXライダーにもつながり、クルーザーのフロント推進レシプロポッドにもつながっていく想像もありますが、それもさておくとします。

ダブルライダーの次期マシンとして立花レーシングで(スズキの協力も得ながら)開発されたというハリケーンの出自は明確に説明できますが、もしそうだとすれば、この形に落ち着くまでのトライ&エラーもあったかもしれない。

そんな発想から、ひょっとしたら「四代目サイクロン」のテストベッドもあったんじゃないかと、サイクロンカラーに戻して、風車も外して、後部安定翼も無くしてしまうと、案外サイクロンっぽく見えるような気がします。でもなんとも地味。本郷猛だとそういうことは頓着しないでしょうけど、一文字隼人なんかは「もっと見栄えのいい色にしようぜ」とか言いそうじゃありませんか。こうして開発過程で風車や安定翼を追加しながら、カラーリングも一新されたのでは・・・?

しかし、すると、車体横の「V3マーキング」は、なんで最初から描かれているのだ? という問題も残ります。それについてはV3改造手術の合間に藤兵衛さんあたりが仕上げたのでしょうけれど、旧および改造サイクロン(初代)、ニューサイクロン(2代目)に続く「3度目の変革」として、これに関わった幾つかの出来事、何人かの人々を示すVariousという言葉が使われていると、つくばーどは非公式に解釈しています。

 

Comments are closed.