先日の「万事急須」でゆうきまさみさんのマンガに新谷かおるさんのマンガのオマージュが云々と書いたら、その後書店で、新谷さんの「ふたり鷹」を取り上げたファンブックを見つけてしまいました。7月末は8時間耐久だと気がつくのも遅いのですが、えっ今ふたり鷹なの? なんで今なの?と思わざるを得ないくらい唐突です。しかもこのムック、奥付を見るとシリーズ企画のPART.1とも書かれている。すると今後「バリバリ伝説」とか「風を抜け!」の腹案もあるのか?
昔、「ぱふ」で新谷さん特集が組まれたときは他の作品も総ざらえでしたが今回は丸々ふたり鷹。全章のあらすじが詳細に書かれ(書かされた人大変だったろうなあ)、トピックが盛り込まれ、当然、連載当時の登場二輪が市販からGP仕様まで網羅され、吉村さんやら森脇さんやらケニー、スペンサー、ローソン、アルダナも紹介されています。この辺はわかる人ならわかる領域になりますが、デビット・アルダナ自身(本物の)のスチルがあるのも、けっこう珍しいかもしれません。
さらに各章ごとに新谷さんへのインタビューが回顧録のように挟まれていて飽きない構成になっています。まあ最近の新谷さんを見たことがなかっただけに、談話している姿を見ると別人のような変貌ぶりですが、とりあえず師匠健在で安堵することが出来ました。あっ、忘れるところでしたがムックの冒頭に第1話の導入部分。そして後半は沢渡・東条・アルダナによるチームバトル・ホークの世界耐久最終戦が途中から最終回まで再録されているのがお買い得です。