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  ~懲りない傾向~

百物語の幕 和邇さんの手記021

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どれくらいの時間、震えていたでしょう。
そのうち、私はあることに気がつきました。

停まっているはずのサイドキック1号が映っていません。その代わり同僚の白いプリウスが映っているのです。
慌てて外を見ると、定位置に1号はありました。

あ゛あ゛?

もう一度モニターの前に戻って、画面右下の日付を確かめると

外カメラの画面だけ二日前。しかも再生モード。

あ゛あ゛あ゛?

 

 

翌朝、出勤してきた一昨日の宿直者にことの次第を聞いてみたところ、

『あぁその日、誰か会社の敷地から出ていったよ、知らない顔だったよ。というので防犯カメラで確認したんです。どうも酔っぱらいみたいだったんですが、車庫内を点検しても異常なかったんで引き継ぎしませんでした。あれ?日付を戻しすぎちゃってましたか?え?再生も止めてなかった?そりゃスイマセン(笑)』

バカヤロー!こっちは死ぬほどビビったんだぞ!いたずらや車上狙いの可能性もあるんだから、きちんと報告しやがれ!

この件は数日の間に社内に知れわたり、
『和邇さんは実はビビりなんだぜ(爆)』
という評価が定着してしまいました。

防犯カメラやインターホンは、便利なんですけど怖いエピソードってありますよね。ウチの会社でも、ドライブレコーダーに写っちゃったことがありますもの。

私の周りは会社がらみの怖い話に事欠きませんです。またいつか機会がございましたら紹介します。

それでは、静かな夜をお過ごしください。おやすみなさいませ。

 

・・・実はこのオチのあとに、ほんとに恐ろしいことが書かれていたんですが、あれは掲載できないわ。

ってことで、忘年会に和邇さんを召喚して百物語させましょう。人生遡ったら三日分はしゃべれるそうです。

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