16日、広島県で行われたダートレース・J‐ONEに、川添哲朗選手が参戦しました。夏初めの転倒、普通なら全損という状態から修復されたTA52Wは、まだいろいろと不具合を抱えていますが、一番のトラブルは「四駆への切り替えができない」。これが今回も現地で発生し、島雄司監督とHANGARSPORTSの高田浩三社長は「もう腹をくくってデフ玉割るぞ」と、十分な工具も無しで作業に入ります。
「どうも転倒の際にデフへの電気信号を送るどこかが破損したまま」
という診断から応急処置が続き、走り出せる段階になったのが本線出走5分前。ぶっつけ本番で臨まねばならなくなりましたが、走れないよりはずっとマシと、川添選手はエスクードに乗り込みます。
島監督からの第一報がそういう内容でしたから、無茶なことになったなあと思っていたら、第二報は「BEST4に残っていますよ」。その後の結果連絡は「本人はしょげてますが、準優勝でした」
フレーム修正までやらねばならないほど車体全体がひしゃげていたエスクードでしたから、直す側の意地も相当なものだし、それを受けて表彰台に乗せてくるドライバーの技量と執念はすさまじいと思わされます。ついでに言えば、川添君のエスクードもまた、エンジンはノーマル仕様なのです。
「広島に出かける前にうちの工場でデフの分解整備をしてわかったんですが、後藤君のTA51Wとはデフの構造が細部で違うんですね。技術的に進化している。だけど顧客もディーラーもそんなこと知らずに二代目エスクードの時代を過ごしていたと思うと、二代目は逸材であったことを評価されなかったのが悔やまれます」
島監督は、準優勝を高く評価しています。んー、日頃「褒めませんけど」というのが口癖の人なのですが、最近ちょっと変わってきています。
今回広島までサポ-ト応援に駆けつけていた誰か一人でも欠けていれば
彼は走れなかった・・・・そんな気がします。
ある者は絶対足りない物が出てくるから僕らがバラシに掛かるときには既に
現地から遠いホ-ムセンタ-に向かっていたし、ある者は他の知らないチ-ムに
頭を下げて工具を借りてきてくれたり、今自分が出来ることを一生懸命にやって
くれている姿を目にそして心に焼き付けた哲朗は当然それに応え決勝戦まで
我々を連れて行ってくれました。
残念ながら優勝こそ逃しましたが、勝ち名乗りを放送で聞くたびに
抱き合って喜ぶ仲間を観れたことが一番の収穫だったと思います。
まあ~~それでも負けは負け
精神的な弱さでシフトミスを連発したのが原因である事も
本人自覚していますので、誠司共々座禅からの修行です(笑)
競技主催者はいろいろな現地運営でそんな余裕はないと理解した上で言いますとね、そういうレースサイドのチーム同士、バックヤードの汗やら涎やら(おいおい)をクローズアップしたらいいと思うんですよ。
ガン見されていては気が散るでしょうけど、そういうところにドラマがあるわけで、貴重な展開を見聞できたら自分もその時間空間を共有できたという感動だとか血湧き肉躍る体験を持ち帰れるじゃないですか。
結果として、次のレースにもギャラリーは来ると。下手をするとウエストウイン以外のショップにも入門者が現れるかもしれない(おだてすぎ)
すいませんねえ、そんなときに僕だけ那須で涼んでました ←いちばんたちが悪い。
レ-スは云わずと知れた非日常世界!
でも僕とつるんでいると、良くも悪くも更に非日常的な
面白い(そのときは面白くないけど)シチエ-ションに遭遇するって!
その夜はそれを肴に飲むのが楽しくて毎回同行する不届き者(笑)も
いるくらいですから、低迷し続けるレ-ス世界はその辺をクロ-ズUP
するのも悪くないかもですね
お客離れ対策のためにパーツなりコンプリートカーづくりに専念しても、その顧客のπは変わらないだろうと思う・・・とか言うと「素人風情に何がわかる」などと突っ返されるかもしれませんが、やっぱりドラマが見られて一体感を味わえて、うちの四駆にも同じ血統が込められている、と思ってもらえたら何かが変わるとも考えているのです。
だからはっきり言っちゃうと、WESTWINというのは「新谷かおるさんがもう少し若かったら素材にしてもらいたかった」泣き笑いできるチームだと。