2世紀ほど前から「全ての物質は分子によって構成されている」という前提で、物質量と呼ばれる概念がありました。その当該物質の分子量の数字にグラムをつけた質量に含まれる物質量が1モルと定義され、便宜的に組成が明確にされたものに限定するとして、0.012kgの炭素12の中に存在する原子の数と等しい数の要素粒子又は要素粒子の集合体で構成された系の物質量・・・という具合に導かれ、この単位が「Mol=分子」と名付けられています。
化学を志す人々の間では、10月23日の午前6時02分から午後6時02分にかけて、非公式に祝い事をする習わしがあるとか。この数字の並びが1モルの物質中の原子または分子の数を定義するアボガドロ数(約6.02 × 10の23乗)に由来するのだそうです。
実生活だとこの単位はまあほぼ使われることも無いんですが、2040年代になると、とある若手エンジニアが偶然にも、宇宙開発で採取されながらも「利用価値なし」とされ廃棄直前だった鉱石から、擬似分子を生成し物質を異次元に封じて外界からのあらゆる物理接触から保護できる超次元装甲を生み出すこととなり、試掘番号666の名無しの石に「モル鉱石」と名付け、超次元装甲を纏った自らの姿を「モルダイバー」と呼ぶのです。
ビデオソフトでリリースされたのが25年前。1話ごとのサブタイトルの頭文字がM、O、L、D、Iと続くので、ん? これは8話構成なのかと思っていたら6話で終了しちゃって最終回がVERITYと畳みかけてきたという。後にDVDでまとめ収録されたものを手に入れていましたが、そのソフトが出たのが20年前で、やっぱりモルの日に発売されてました。