前を行くぷらすBLUEが速すぎて、まーったく目立たないところですがどうにか撮れたってやつ。もたもたしていたらいなくなるばかりか山のてっぺんもフレームから切れてたですし。
こう撮るから。って、このときは前走の狼駄さんに告げていませんでしたから、前走車のせいではありません。国道から逸れた瞬間のこの景色は考えてもいなかったのです。
誰でも撮れるかもしれないし、そうでもないかもしれない。そのことよりも、出逢った瞬間の幸運を拾えるか拾えなかったか、かもしれません。まあこの場合はBLUEらすかるを停めている間に落球しちゃった感ありありです。
だけど、こんな風に書かれている事象よりはましだな。
というより、こんなことはずっと以前から示唆され危惧されていたことでした。四駆乗りにはその一面を理解していただけるケースが思い当たるんじゃないでしょうか。あまりのスーパーメジャーな林道は別として(いや厳密には別にしてはならんのですが)、たいていの場合、林道にせよクロカン遊びをする場所にせよ、原則として公にはしないという不文律がありました。どんな場所にも所有者ないし管理者がいて、多くの場合それらの相手に迷惑の及ばない範疇で出かけていたのです。
メディアがそれらの場所を日の基に晒し、あるいはそこで出会った他者が環境破壊だと言い始め、危惧が示唆され、気をつけなくちゃねと意見を交わしあったものの、クルマが代替わりしてユーザー底辺が広がると、この意見が次第に伝わらなくなっていきました。で、こんなこと書いてるともう煙たがられるのは必至です。かく言う僕も昔そういう場にて「四駆は危険な乗り物」と揶揄されたとき「何を今さら四駆と冠をつけるのか。車全般危険だろうに」などと食って掛かったことがありますもん。
だから、このインスタ映え汚染について、「たかが風景に何を今さら」とも思うわけですが、それより手前で「そんな、人様が撮ったものと同じところで同じ構図でファインダー覗いて楽しいけ?」と。でもこれ言っちゃうと、うちの「Sレイド」なんかが破たんしちゃうので、言動は難しいものです(たった今言っちゃったけどね)。その上で言動棚上げすると、極めて身近なその辺に、あなたにしか撮れない瞬間というのが、割とあるものですよってことです。もっとも左図なんて、百ぺん行ってこれ一回しか巡り合えていませんが。
こんちは~。
某所に撮影に行った際に居合わせたご老体に機材の値段自慢されて「いや、ハードはよくても中身がコレじゃあな」と素直に思った性格悪いマンです。
何万人が撮った場所こそ自分風味に味付けする楽しみってもんがあるんじゃないのぉ~?なとど、うそぶいて出かけちまうワケです。(結局遊びに行きたいだけかもw)
八年まえに被災した後、来る日も来る日も瓦礫ならまだしも世には出せない類の被災地写真ばかり撮ることになって、時々そのような話を仕掛けてくる自称「ここを撮らせたら俺の右に出るやつはいない」シルバー世代と遭遇したです。
その人たちって、概ね一様に焼いた写真をアルバムにして持ち歩いていらっしゃる。
あれは少年時代の戦争経験の名残なんでしょうかね。
そんなおじーさんたちの高価な機材に、俺のカメラが(値段で)敵うわけないじゃん。
なのですが、震災より昔の話で、ある企画特集のメインのグラビアに使ったやつが、当時画素数1200万にたどりついたプライム系ガラケーで撮ったものだということは、未だに勤め先にもクライアントにも言えておりません(もう時効だけどねー)