Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

Team WESTWIN Warriors#139

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TDAのシーズンが幕を閉じ、来期に向けた助走が早くも始まっています。

まず大きな出来事は、後藤誠司君が遂にエスクードから降りることとなります。10年めの今年は活躍を見られず残念でしたが、2009年からずっとTA51Wを走らせ、広い世界にエスクードの速さを見せつけてくれたことに感謝しなくてはなりません。

実は後藤君には、TA51Wの不調続きの折、奇策が示唆されていました。

まだ一部の中古車サイトに表示されていますが、競技用にパーツ換装されたTA01R、あのレジントップを島雄司社長自身が買い取っており、これを再整備してリミテッドクラスも制覇するという計画でした。ダブルタイトルをなぜ狙わせようとしたかについては、外の世界に彼を推し出すという声がかかっていたからです。

この計画は、現実に今シーズンを戦っていない以上白紙に戻されるのですが、後藤君にはリミテッドクラスへの参戦自体が壁となりました。それはまあ、誰が勝つかわからない、誰にでも勝てるチャンスがあるというリミテッドに、彼が出てしまったら、他のエントラントが敬遠することが分かったからだと、島社長も苦笑しています。

競技は参加者がいて成立しますから、打倒ウエストウインのためにハイパワーマシンを送り込んでくるアンフィニクラスは盛況ですが、入門編でもあるリミテッドに人が集まらなければ、TDAの意義にもかかわる問題となるのです。

しかし、島社長は2台のエスクードを、どちらも退役させないそうです。ここへきて、後藤君と川添哲朗君の51Wと52Wを比較すると、車体と駆動系に関しては、51Wの方がダメージが少ないことが確認されました。川添君のTA52Wは、転倒の際に車体とエンジンマウント部その他各所が歪み、ドライブシャフトも正常位置に戻せず負荷をかければ抜けてしまう状態。エンジンだけが極上の音で回っているそうです。

あ、そういうことか? と思ったら、短絡的に想像したこととは異なる話となりました。

「川添君はまだ52Wでやり残したことがあると主張しています。だから新しい車体を探しているところです。乗り換えで提供してくれる人がいらしたらぜひ紹介してください」

二代目2000ccのショートで5速マニュアル。これはややもすると初代のコンバーチブルを探すよりも困難を極めそうです。我々エスクード仲間でも過去に3台しか知人がいないほどですから、4速ATの個体でもやむなしで獲得し、ハンガースポーツあたりで寝かせてあるテンロクコンバーチブルのミッションでも移植するしかないかもしれません。

いずれにしても川添君のエスクードについては、大枠で直していく方針。運よく代替として同型車が手に入ればそちらに乗り換えるという展望で、話はまとまっています。

それでは初代の2台をどうするつもりなのか。

「まず01Rをいじります。あれを投入してエスクード体制を維持している間に、51Wの修理と再セッティングを進めます。まあなにしろ資金無いチームなもんで、ほいほいとニューマシンを繰り出せません」

まだ目が離せません、ウエストウイン。その展開は次にでも。

2 Responses

奴等がチームを背負いダートを走り始めた頃はレ-スで毎回こてんぱんに負け
いつもその日の夜は、なじみの焼き鳥屋で反省会

負けて泣き腫らした目は真っ赤でまぶたは腫れあがり
テ-ブルの上に灰皿やタバコ携帯を置きコ-スに見立て激論を交わしていると
頼んだ沢山の焼き鳥はいつも冷えきっていて、ようやく落ち着いてから
無理言って毎度温め直しをお願いしていたなぁ。。。。。って

昨夜の宴に親父と同伴で初参加した小僧が己の走りやダート持論
僕に色々と話ししてくるのを受け答えしながらふと思い出した夜でした

  • 焼き鳥屋の反省会、よく覗いましたねえ。
    三十周年取材でお邪魔した時の晩も、確かそんな盛り上がりで過ごしました。
    まあ何がこわかったかって、何年も走り込んでいる彼らと、僕なんかの机上の空論がつき合わせできるのかってことでしたが、案外間違っていなかったのはほっとしたというか奇跡なのか?でした。
    でも、ずっと気にかけていた新しい世代の育成が始まるというのは、本当に楽しみです。