ことしの正月に観ていた箱根駅伝は第96回大会でしたが、戦時中の中断を挟んでのことで、年次について言うと1920年以来ちょうど百年目の大会でした。だけどその第1回大会が2月14日に開かれたというのは知らなかったわ。インターネットの便利な暦をどんどんめくったら、この日は土曜日で、参加各校とも午前中は授業を行い、午後1時にスタートしたと。開催に従事した金栗四三さんの時代は、まだ日本にはバレンタインデーなんてものは上陸していなかったのです。
チョコレートに縁のなかった話はともかく、第1回に出場した4校で最初の栄冠を勝ち取ったのが東京高等師範学校。今の筑波大学であったことは、ことしの大会も予選会を勝ち抜いてきた同大の姿で話題となりました。前身も入れると62回も走っているのは意外でしたが、総合優勝を遂げた際の復路では2位、スタート時首位の明治大学とは8分27秒の差をつけられていて、これをひっくり返した逆転記録は未だに破られていないそうです。