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  ~懲りない傾向~

謎の科学特捜隊 後編

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ベルシダーや特殊潜航艇S、胸につけてる流星マークの高性能通信機に至るまで、科学特捜隊の装備には恐ろしくコンパクトに設計するという特徴があります。その技術は携帯火器にも応用されており、ジェットビートルと双璧をなすであろうスーパーガンやスパイダーショットに事例を見ることができます。携帯時には銃身を縮めているスーパーガンがレーザー光線銃だとすると、あの小さな筐体にレーザー媒質、励起装置、共振器がすべて収まっているわけです。

エネルギー密度の高められたレーザー光は、一直線に放射され貫通力を得ますが、スーパーガンは稲妻のように放射されているので、エネルギーの強力さに対して放射精度はまだ改良の余地がありそうです。しかし時には威嚇を超え怪獣を撃退できる威力は実現していました。逆に理屈不明なのが、このレーザー発振出力を弱めたフラッシュによって、外来者の身体検査ができるという能力。しかも人間に化けた地底人類の正体は見破れなかったというオチが付いています。

歴代防衛チームの中でも類を見ないほどコンパクトな携帯光線銃があるくらいですから、中型火器スパイダーショットも当たり前のように使われています。熱線、火炎放射、リング状光線など、ダイヤル操作で放射エネルギーの状態を変えられ、少年でも扱える優れものの動力源は、よりによって小型原子炉。110万kW級の原子力発電所で使われている沸騰水型原子炉の場合、圧力容器は高さ約22m、幅約6mというのが標準なのです。なんでもいいけどそういうの危ないから使うのやめてっ

科学特捜隊は国際科学警察機構(国際刑事警察機構 : ICPOではない)の下部組織で、ムラマツ班は日本支部の実働隊。このような組織構造が、憲法や非核三原則を捻じ曲げてしまったのかもしれませんが、他の核爆弾に対しては過敏かつ果敢に排除作戦を展開する割には、自らの装備には核分裂技術に依存しており、その装備を集積させる日本支部自体が東京郊外に位置するという大いなる矛盾をはらんでいます。なぜウルトラマンがそこを咎めなかったのかも謎と言えば謎です。

 

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