Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

終活のとき

終活のとき はコメントを受け付けていません

かつて僕よりも早く、エスクードを50万キロ台に乗せたitoさんから「終活を始める」という電話をいただき、ぎょっとしてどこか具合でも悪くされたのかと聞いたら、

「今までやってきた仕事の記録を体系化してまとめるくらいのものだよ」と、早とちりするなと言われてしまいました。itoさんは街づくりコンサルタントの仕事を長年つとめてきました。

アフターコロナの時代、高齢化の進む時代、これから街づくりはどうあるべきで、地域の交流には何が求められるのかを、ご自身の経験値と有志の意見を基に考える懇談会が、実際の立ち上げでした。だから終活的な雰囲気は全くありませんが、「長年の仕事は仕事として完結しているけど、自分と土浦や霞ケ浦とのかかわりでは、やりっぱなしなんだよ。それを何かにまとめたいの」という趣旨だそうです。

この8月、共通の知人である建築史の学者さんが亡くなり、そのことをきっかけに、自分の足跡を残して若手につないでおこうという思いが立ったのだそうですが、itoさんそんなに年老いているわけではなく、でも、こんなに早くからそういう行動を開始するのかと、やっぱり驚かされました。

もともと思い切りの速い人ということもあります。エスクードにしてもわずかの変調で迷わず修理入庫させてきたし、その変調が「これは手間がかかるな」と判断したところで63万キロで退役させたあたりも、迷いがなかったようです。

全国を駆け回っていたitoさんは、郷土(ご実家は岩手県)の茨城においても、街づくりや道路、霞ケ浦の環境など手広いコンサルティングを行ってきましたが、今後は悠々自適なライフスタイルに移行していくのでしょう。

遺せるものがあるのって、いいなあと思ったね。

Comments are closed.