Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

かぼちゃに罪はない話

かぼちゃに罪はない話 はコメントを受け付けていません

コロナ禍中のハロウィンは、どんな形で進められるのか。案外、畑のカボチャ大王(PEANUTに出てくる架空の人物)も静かに過ごせるのかもしれません。しかし現実には9月の頃から既に、世間には登場していましたジャック・オー・ランタン風アトランティックジャイアント。この名前は品種名というより商標だったようですが、世界最大級のものは重さ800キロを超えていたとか。下敷きになったらひとたまりもないです。

巨大カボチャを作ってそんな名前を付けちゃうのはユーモア。だけど本来「蕪」で作られるべきジャック・オー・ランタンの代替品にパンプキンを使ってしまう安易さも、アメリカの大陸に移住したアイルランド人の功罪。今やたいていのジャック・オー・ランタンはパンプキンベースになってしまいました。

ケルトの宗教文化に由来するというハロウィンは、何かと悪霊だの悪魔だの魑魅魍魎の跋扈が主体となり、現代では怖れられるよりも面白おかしく扱われていますが、ケルト時代の祭司にあたるドルイドなんかは、日常の宗教観の中にオークなどの神木崇拝をしていたり、四葉のクローバーを重宝していたりといった側面もあります。が、そういうのはかわいらしくってハロウィンのコンテンツには取り上げられないんでしょうね。

などと書きなぐった後、月を眺めていたら、ショーン・コネリーさんが亡くなったと。スコットランドの出身だったはずなので、この人にもケルトの血脈がいくらか流れていたかもしれません。007時代の顔立ちは好きではなかったのですが、ヘンリー・ジョーンズ博士やリチャード1世あたりの老骨になってからは、眼差しが穏やかで良いじーちゃんになってました。ハロウィンの語源は「夏の終わり」だそうですが、2020年は1989年の頃並みにいろんな人が去就するなあ・・・

Comments are closed.