こそばゆくって見てられなくなりそうなほどの持ち上げぶりです。ハイスペックエンジンを載せた他2車と異なり、その車体構造が評価されているわけですが、「見た目以上に高性能なクルマを振り返る」「元祖都会派SUVは本格クロスカントリー4WDだった!?」「中身は本格的なクロスカントリー4WD車と同等のメカニズム」って、でもそれって高性能でも何でもないよ、と。
だから他2車と比べて読むとなんとも歯切れの悪い無理やり感も感じます。いやもちろん、褒めてくれているのだからありがたいことですが。ただ、たとえばグランツーリスモのゲームで脚光を浴びたパイクスピークヒルクライムマシンなどをエスクードの代名詞と思っている人たちがたくさんいることの方が問題で、当初はスズキのエンジンを2基掛けなんてことやっていましたが、パイクスマシンの終盤はRB26の改良型を積んだ、エスクードでも何でもないマシンですから、僕なんかはしらけるだけなのです。
それを言ったらダカールラリーに出たエスクードの後半マシンもエンジンはビッグホーンの3200やパジェロエボリューションの3500でしたから同等にがっかりなんですが、こちらはその素性を明かしていたところで好感度がありました。いずれにしても実際の量販エスクードに高性能エンジンが積まれたことはないし、車体構造が本格四駆とか言われても、本格って一体なんなのよ? と考え込んでしまうのです。しかも「と同等のメカニズム」などと、書いてる方が語るに落ちているという・・・
新谷かおるさんの名言を持ってくるなら、エスクードの場合は「羊の皮をかぶった狼」などではなく、「乗って効くビタミン」に近いのではないかと思います。しかしそれさえも遠い歴史の向こう側に埋もれてしまっているので、もはやこういう評論を鵜呑みにされてしまってもしょーがねーかなあと(間違ってはいないしね)
さて、こう書いたら世間はどんな反応を示すことやらを、ひとつ投下しておこう。
エスクードのV6であるらしいノマドなら「アニメ版頭文字D」にも出てました。
うそじゃないよ(笑)