Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

くじらのうた

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幸と福。というシンガーの小さなライブを聴いてきました。役得か職権乱用か、いや正確にはアットホームなライブだったことが幸いして、演奏後に対話もできて、初対面のくせして図々しく演奏時間に匹敵するくらいおしゃべりをしておりました。アコースティックギターだけで歌をうたうのが、幸さん。あれ? 福さんは・・・? と思ったら、この日はこのギターが福さんなのでした。

ときには一緒にセッションを組む仲間が、福さんのパートをかねることになるし、なにより歌を聴く側の誰もが福さんに値する、そういう心持ちで謡い奏でているのだそうです。

弦の音色だけでライブの歌を聴くなんて、ずいぶん久しぶりだったこともあり、どんな歌なんだろうとどきどきする夜。演奏のあとのおしゃべりでも、イメージしていたことそのままのリアクションや、そのまったく反対の・・・ことはここには書きません(いやほら、それこそは役得ですから)が、歌を始める以前、歌い始めてからの今にいたるまで、ほんの少しのエピソードだけでも、わくわくさせられました。

ライブを企画したおぢさんたちに言わせると、彼女の紹介には環境音楽だとかスピリチアルといった言葉が出てくるのですが、確かにそんな風に聞こえる歌なのかもしれない。かもしれないけれど、たぶん、彼女自身にはそのような意識はまったく無いんじゃないかなと感じました。癒されるとかほんわかするとかの感想は、間違いなく得ることができるものの、それをどうやって伝えればいいのかは、けっこう難しいのね。仕方無しに(なのか?)、一番近そうな言葉を持ってくると、おぢさんたちの言うところの環境やスピリチアルなのでしょう。あるいはおぢさんたちも、どこからかその言葉を聞き伝いで使っているのかも。

そんなことをふと考えてしまったばかりに、僕自身はそれらの言葉を使うことを封じられてしまうわけですが、あれこれ説明するより聴いてもらった方が早いってことなのです。え? それって「アピールできる絶妙な言葉を思いつけないからだろう」って? うむむ、それもあるかもしれない。でも、彼女はきっと、もっと大きな広い世界にあって、そのなかで砂の一粒のようなちいさな出逢いを歌っているような気がするのです。それを判りやすい一言の「枠」にはめ込んでしまうのは、できねえなあと・・・

そんなわけで、サインなんかもらっちゃってますが、僕は宣伝担当失格を自覚したのであります。ですのでせめて、CDのタイトルくらいはブログの表題にしときます。

幸と福

2 Responses

いい歌だから聴いてみて、でよろしいかと。
私としてはタイトルのみでも聴きますが(w
イメージが広がる良い歌でした。
ライブで聴いたら最高でしょうね、うらやましいです。

  • 終始ニコニコしていてかわいらしいお嬢ながら、ほんわかしているだけでなくて、なかなか芯の太い人です。
    実は場所は泉町でした。というか、現地に行って当日内容を知ったという間抜けな仕事だったのですが。