1945年に轟沈した戦艦が254年もの間原形をとどめていて(実際には真っ二つだか三つだかになって沈没していますが)、あまつさえ地球の海が干上がるほどの遊星爆弾の攻撃にさらされていながら直撃も受けず、こつこつと地下から改修を施して宇宙船にしてしまうというセンスオブワンダーも裸足で逃げ出す物語の冒頭について、話が盛り上がってしまいました。
普通なら、そんなことはありえない。しかしこれがないと話が始まらない。でもなんでわざわざ沈没船を改修するのかというところに、実は突破口があるのです。
当時、石津嵐さんが書き下ろした最初の小説版において、日本海軍はこの戦艦を建造するとき、鉄板と特殊合金の二重構造で設計を行っており、偽装した鉄板の下の特殊合金は海中や大気圏外においても気密性を保持でき、腐食もしないという性能を有していたため、2199年にも原形をとどめており、宇宙船の船体として使用に耐えうるという内容が書かれていました。多少なんてもんじゃない強引な設定ながら、これを知っていると、あの赤錆びた鉄の塊が一皮剥けるという展開は放置していられるのです。だからといって、内側をあれだけいじれるって技術の説明にはなりませんが。
今度の映画では、そのあたりをどう解釈するのかスルーしちゃうのか、興味ありますねと言ったところ「じゃあ観に行きましょう」という展開に。取引先の専務殿とですよ、いいのかほんとに? 戦艦といっても、頭に「宇宙」がついてるんですよ。いやさ、SPACE BATTLESHIPっすよ! と狼狽するものの、よくよく聞いたらこの方は古代進のファンをン10年という、まさしく歴戦の勇士でした。
まあなんとなくそんな本編外設定はスルーされているような気はするのですが、だいたいそんな特殊合金が20世紀に開発されていながら、冥王星会戦の沖田艦隊はぼろくそにやられるような船ばかりというのが納得できないんですよね(でも、沖田艦はとりあえず生還しているし、ゆきかぜも土星に漂着はしていた、という船の強度はなにげに描かれている)
食いついてしまった。見にゆくべきか、スルーか?
だいたい、佐渡先生のキャラあまりにぶっとんでいませんか?森雪もブラックタイガーの戦闘員(思い違いでなければ・・・)ストーリー展開に抵抗が。そもそも、古代進が40前の人って・・・ん~悩みます。
このあたり踏まえてどのように思います?
あっ、高島礼子はねー、ちょっと見直しましたよ。あれはあれでアリです。
森雪そのものが、僕にとっては昔からどうでも良い存在なので、どこに配置換えされても問題無しです。
自分が歳食ってしまったからですが、18才のあんちゃんに艦長代理権限まで与えるのは、恐ろしくって見てられない(当時は自分がそれより若かったから許せた)。木村拓哉が、その知名度よりも実年齢で古代をやったというのが、ひとつの評価だと思います。
でもね、僕はこの映画でまたヤマトとは距離を離した。
ナニが【SPACE BATTLESHIP 】だ!
【古代 進】はあんな笑いしねーよ!
【森 雪】の古代の呼び方がちげ~よ!
【アナライザー】の使い方は・・・ありだなw
敵方の情報ですが、ガミラスです~ね。
まさかの伊武雅刀が
【デスラー】なんてベタなキャスティング!?
でも、
緒方賢一さんや上田みゆきさんを使って、
コアなファンに媚び得るなら
エンディングは、ささきいさおサンに歌わせるべきだ!
ずっと日本臭さがあふれてた映画で
最後に外国人の歌聴いたって興ざめですよw
「真っ赤なスカーフ」ぐらい聴かせろよ!
おいっ
自分のブログのテキストを貼り付けるだけっちゅー戦法は宇宙機雷の散布よりひどいぞ!
戦艦は長門派♪
って違うって?(笑)
もともとヤマトは三笠からはじまって長門っぽくなって、やっぱり大和でしょうというデザイン変遷があるそうです。
それ以前はただの小惑星船。
怒られたので真面目にw
今だけ世の中「ヤマト」「ヤマト」と騒いでるのに松本 零士が表舞台に出てこないのは「何故?!」
「宇宙戦艦ヤマト裁判」まだ根に持ってるの?!西崎 義展さん死んじゃったんだからいい加減怒ったってしょうがない気がするんだけど・・・
僕に言わせれば、の、あくまで個人批評ですが、松本さんが出てこないのは正論だと思います。
冒険王に連載していたイスカンダル編の続編として、白色彗星帝国編の連載も担当しましたが、あれは未完のままです。
松本さん、続編を描くことが本意ではなかったのかもしれませんが、未完とはいえ単行本が途中までは刊行されていて、そのカバー折り目に「乗りかかった船であるなら、腰を据えて最後まで描く」とメッセージを書いている。にもかかわらず、未完のままぶん投げられています。
それは大言壮語するあの人として、男じゃねえだろうと、僕は思っています。それなのに、後に「新宇宙戦艦ヤマト」なんてものを書き散らして、これも雑誌の廃刊によって打ち切られたままではないですか? グレートヤマトだの大YAMATO零号だのやってる場合じゃないはずなんです。そんなんだったら、腰を据えて描く、なんてことは言うべきではないし、言った言葉にけりをつけられないで、出てこられるはずがないと。
と思った矢先に、松本零士監修 「宇宙戦艦ヤマト」 大クロニクルなんてことしてるわけですから、実はちゃっかり蠢いているんですよ。